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バリスタチャンピオン直伝! コーヒーが苦手な人でもおいしく飲める方法とは?

公開日時:2017/11/30 00:00  更新日時:2017/12/08 16:42

2017年11月30日
Produced by ぐるすぐり食マガジン


目覚めの一杯、食後の一杯、休憩中の一杯と、今や日本人の日常生活に欠かせないコーヒー。
中には「コーヒーがないと生きていけない!」なんて人も多いのではないでしょうか?

しかしその一方で、独特の味が受け入れられず、敬遠する人がいることも事実です。

「苦い」「酸っぱい」「味が好きになれない」

その理由は人によってさまざまですが、今回はコーヒーが苦手な人や初心者でもコーヒーをおいしく飲むための方法を、丸山珈琲のスタッフであり、「ジャパン バリスタ チャンピオンシップ(JBC)」で3度の優勝を誇る鈴木樹(すずきみき)さんに教えていただきました。

日本一のバリスタも昔はコーヒーが苦手だった?

大川 「今日は鈴木さんに相談がありまして……。恥ずかしい話ですが、ブラックコーヒーが苦手なんです。いや、飲めないというわけではないのですが、あの苦味がどうしても好きになれなくて。」

鈴木 「全然恥ずかしい話じゃないですよ! 私も昔はブラックコーヒーが苦手でしたから。」

大川 「えっ! バリスタの日本チャンピオンでもコーヒーが苦手な時期があったんですか! 意外ですね……。」

鈴木 「両親がよくブラックコーヒーを飲んでいたのですが、味が好きになれなくて、私は飲まなかったんです。」

大川 「コーヒーを飲むようになったきっかけはなんだったんですか?」

鈴木 「カプチーノが流行ったころに本格的なものを飲んで、はじめて「おいしい!」と思えたんです! それがコーヒーにハマっていったきっかけです。」

大川 「鈴木さんの元には「コーヒーが苦手」といった声も多く寄せられるかと思うんですが、コーヒーが苦手になる原因はどういったところにあるのでしょうか。」

鈴木 「人によって理由は様々にあるんですが、皆さん共通して言えるのは、家庭環境の影響です。私は両親ともにコーヒーを飲む家庭で育ちましたが、コーヒーを飲まない家庭で育つとなかなか接点がなく、大人になっても苦手という方は結構います。」

大川 「確かに。ぼくの家もコーヒーを飲む習慣はありませんでしたね。」

鈴木 「あとは味そのものが苦手という人もいます。苦いのが嫌、酸っぱいのが嫌、この2つが多いですね。」

大川 「でも、苦いと酸っぱいはコーヒーの売りでもありますよね?」

鈴木 「そうですね。コーヒーは苦味・酸味・甘味、この3つのバランスがとても大事な飲みものです。確かに苦味と酸味はコーヒーの魅力なんですが、あまり質のよくないものはそこに甘味が伴っていないことが多く、ただ苦くて酸っぱい味になってしまうことがあります。」

大川 「コーヒーが苦手な人でも、質のよいコーヒーを飲めばおいしいと感じるかもしれないということですか?」

鈴木 「そうですね! 「こんなに違うんだ」とびっくりされる方は多いです。最初に質のよくないコーヒーを飲むと、その印象が残って苦手になってしまうのかもしれません。」

コーヒーが苦手な人におすすめの飲み方

大川 「コーヒーが苦手な人におすすめの飲み方はありますか?」

鈴木 「私がカプチーノを飲んでコーヒーの魅力に目覚めたように、カフェオレやカフェラテのようなミルクが入ったものからはじめて、まずはコーヒーの苦いイメージを払拭するといいと思います。」

大川 「ミルクが入っていてもコーヒーとして認めてくれますか?」

鈴木 「もちろんですよ! ミルクを入れると飲みやすくなるだけではなく、ブラックコーヒーでは感じにくい味が出てくることもあるんですよ。」

大川 「確かに、ミルクをいれるとコーヒーはガラッと印象が変わることがありますよね。」

鈴木 「他には、お湯でコーヒーを薄める方法もあります。薄めることで、コーヒーの濃度が下がり、甘さを感じやすくなるんです。質のよくないコーヒーは薄めると嫌な部分が見えてしまうので、難しいところではありますが……。」

大川 「お湯で薄めるテクニックがあるんですね! はじめて知りました。」

鈴木 「お湯の分量はコーヒーの淹れ方によって変わってくるのですが、はじめは少し垂らす程度にして、好みに合わせて調整していくといいと思います!」

フレンチプレスなら初心者でもおいしいコーヒーが淹れられる

大川 「自宅でおいしいコーヒーを楽しむにはどうしたら良いですか?」

鈴木 「フレンチプレスという抽出方法がおすすめです。ドリップだと技術が必要で、淹れ方によって味に差がでてしまうのですが、このフレンチプレスであれば、味が安定するので、初心者の方でもおいしいコーヒーを淹れることができます。」

大川 「道具が必要になると、少しハードルが高いですね……。」

鈴木 「そんなことないですよ! 試しに入れてみましょうか?」

大川 「い、いいんですか!? ぜひ、お願いしたいです!」

▲必要なもの。左からケトル、タイマー、コーヒー豆、フレンチプレス

鈴木 「プレスにコーヒーの粉を入れて、熱湯を注ぐときにタイマーで4分間計測します。4分経ったら、プランジャーという取っ手をゆっくり下まで押すだけです。簡単ですよね?」

大川 「4分計って器具を押すだけなら、簡単そうですね。何かポイントはありますか?」

鈴木 「ポイントは、1回目にフレンチプレスの半分くらいまでお湯を入れて、30秒ほど経ったら2回目のお湯を注ぐということです。」

▲金属製のフィルターを使用するフレンチプレスは、コーヒーの油分を抽出することができ、甘味も楽しめるそう

おいしいブラックコーヒーとさまざまなバリエーションを体験

▲表面に浮いているのは、コーヒーの油分

鈴木 「どうぞ。こちらはエチオピアのコーヒーです。」

大川 「あれ? ブラックコーヒーなのに色が薄いですね。どちらかというと、コーヒーより紅茶の色に近いような……。」

鈴木 「そうですね。苦味と酸味が苦手な方でも飲みやすいですよ。まずは飲んでみてください。」

大川 「はい……。」

大川 「ゴクッ……。 おいしい! 嫌な苦味がありませんし、フルーツのような甘い香りがあります。これならブラックコーヒーが苦手な人でも飲めますね! 」

鈴木 「ミルクを入れるとより甘味が際立ちます。ちょっと入れてみますね。」

大川 「本当だ。コーヒーの味がしっかり残ったまま、ミルクの甘味も加わりました。これが自宅で飲めるようになったら、生活のグレードが一つ上がる感じがします。」

鈴木 「今回はもう一つ、深い苦味のあるボリビアのコーヒーを用意しました。」

大川 「苦味ですか……大丈夫かな……。ゴクッ! あっ、さきほどのものとは、全然違いますね。 香りが重厚で、いわゆるコーヒーらしい苦味があるものの、不思議と飲みづらさがありません。質のよい豆ってこういうことか……。」

鈴木 「今度は、少しお湯を入れてみますね。」

大川 「ゴクッ! ああ、一気に飲みやすくなりました! 味が薄くなるというよりは、柔らかくなった気がします。お湯を入れても、しっかりコーヒーの風味は残るんですね。」

鈴木 「先ほどお伝えしたように分量は気をつけないといけませんが、質のよいコーヒーはお湯を入れても薄くなることはありません。むしろ、甘味が広がるんですよ。」


▲砂糖を入れる場合は、グラニュー糖ではなくコーヒーシュガーやブラウンシュガーがベスト。グラニュー糖を入れると砂糖の味が目立ってしまうそうです

コーヒーの楽しみ方は無限大!

大川 「驚きました。ブラックコーヒーを飲んでおいしいと感じたのは、これが初めてです。また、ミルク、お湯、砂糖が加わるとこんなに味の表現が変わるんですね。」

鈴木 「手軽にバリエーションがつけやすいところが、コーヒーの魅力のひとつです。難しく考えず、いろんな楽しみ方を探してみてほしいです!」

大川 「ちなみに、フレンチプレスの道具は高いんですか……?」

鈴木 「2、3千円あればちゃんとしたものが購入できますよ。コーヒー豆の粉も家庭用の冷凍庫で保存すれば、長持ちしてくれます。」

大川 「実際にフレンチプレスで抽出するところを見たら、自分でもできるような気がしてきました。」

鈴木 「フレンチプレスは失敗することが少ないので、初心者におすすめです。いきなりドリップから入る人も多いですが、ドリップは入門の次のステップとして覚えていけばいいかなと思います。」

大川 「今日はありがとうございました。鈴木さんが淹れたコーヒーを飲んで、今まで本当においしいブラックコーヒーを飲んでいなかったことに気づきました。苦手なものは、一度質のよいものを体験するべきですね。」

鈴木 「そうですね。おいしいコーヒーを知っていると、抽出の上達も早くなるはずです。いくら練習しても、おいしいコーヒーの味を知らないと正解と不正解の判断ができませんから。あとは、自家焙煎の専門店に行って、自分好みのコーヒーを探すことも楽しいですよ。」

大川 「コーヒーは楽しみ方がいっぱいあるんですね。」

鈴木 「そうですね! 今回は飲み方を紹介しましたが、サンドイッチやケーキなど、食べものとの相性も楽しみ方の一つです。自分なりのコーヒーの楽しみ方を見つけていただけると嬉しいですね。」

大川 「僕も自分なりのコーヒーの楽しみ方を見つけられるよう、これからいろんな方法で飲んでいきたいと思います! 本日はありがとうございました!」

鈴木樹(すずき みき)
全国に10店舗を展開するコーヒー専門店、「丸山珈琲」の販売企画ディレクター兼バリスタ。ジャパンバリスタチャンピオンシップで3度優勝。ワールドバリスタチャンピオンシップでも受賞歴を持つ世界屈指のバリスタ。

(ライター/大川竜弥+ヒャクマンボルト)

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