「飴」と一番合う食べ物はどれだ? 身近な食材で飴検証してみた
初めまして。青森の生ゆるキャラ、りんご飴マンと申します。泣いている子供たちにお手製のりんご飴をあげたり、りんご飴と美女の相性について研究したり、とにかくりんご飴と美女を愛することをライフワークとしております。
初めまして。青森の生ゆるキャラ、りんご飴マンと申します。泣いている子供たちにお手製のりんご飴をあげたり、りんご飴と美女の相性について研究したり、とにかくりんご飴と美女を愛することをライフワークとしております。
そんな私ですが、最近ある疑問が湧いてきました。それは、「そもそも、本当にりんご飴がベストのか?」ということです。ご存知の通り、りんご飴はお祭りの露店などでキラリと光る、りんごに飴を絡めただけの非常にシンプルなお菓子。ゆえに、食材との相性がとても重要であり、ごまかしの利かない食べ物だといえます。
そこで、「果たしてりんごが本当に一番飴に合う食材なのか」、今一度検証してみることにしました。「井の中の蛙、大海を知らず」ということわざがありますが、もしかしたらりんご飴を超える絶品の飴に出会えるかも。結果によって私は「○○○飴マン」と改名することも検討したいと思っております。
さっそくですが、りんご飴の基本的な作り方についてご紹介しましょう。
飴を作ってみよう(りんご飴の場合)
【材料:作りやすい分量】
・砂糖・・・500g
・水・・・150cc
・食紅・・・付属スプーンすり切り5杯(色をつけたい場合)
・りんご・・・作りたい分だけ
作り方 調理時間:15分
1,片手鍋に砂糖、食紅を入れてよく混ぜる。
2,水を入れて砂糖のザラザラ感がなくなるまで混ぜ、強火で煮る。
3,温度が150~155°になったら火を止め、割り箸を刺したりんごに飴を絡めて、クッキングシートの上に置いて冷ます。
非常に簡単なレシピではあるものの、箸でかき混ぜずに放置することで綺麗に仕上がりますし、記述の温度で絡めてあげればパリッとした飴になるなど、ちょっとしたコツも存在するのです。
今回はりんごに飴を絡めましたが、他の食材に絡めることで無限に「○○○飴」を作ることができます。ちなみに、食材に絡めずに飴だけで食べたい場合は、ハートの型などに飴を注いであげれば可愛いキャンディーになりますよ。
打倒りんご飴に燃える食材たち
ということで、りんご飴のライバルになりそうな食べ物を集めてみました。まずはフルーツから。いちごにみかんにバナナにぶどう…。どれも美味しくなりそうです。
可能性を狭めてはいけないと思い、野菜も集めてみました。この時点で嫌な予感しかしませんが、奇跡的なマッチを願うばかりです。
他にも飴とマッチしそうなお菓子を加え、前代未聞の飴検証を始めることにしました。評価ポイントとしては以下の通りです。
・見た目…可愛く、お祭りに出ていても不思議ではないレベルのもの
・味…もちろん、美味しいもの
・食感…食べていて楽しいもの、不快でないもの
・シナジー…食材と飴の甘みがマッチし、新しい価値を創造できるもの
りんご飴は見ても楽しい、食べても美味しい洗練されたお菓子です。だからこそ、中途半端な飴は私が許さないのです……!
さまざまな食材を飴にしてしまおう
それでは食材に飴を絡めていきましょう。ここで気をつけたいのは「皮ごと食べられる食材でなければ飴との融合は難しい」ということ。フルーツのパインやキウイは、一見すると飴との相性が良さそうですが、むき出しの果実に飴を絡めると果汁が反応し、ダラダラと飴が溶けてしまいます。りんご飴がそうならないのは、皮ごと飴に絡めているから。そういったマメ知識を子供たちにひけらかしながら、検証を進めていきます。
串や箸で食材を刺していきますが、野菜のインパクトが強すぎて串揚げの準備にしか見えません!
煮立った飴にどんどん絡めていきます……。
さすがにレンコンを絡めたときは悲鳴があがりました。
それぞれの食材が赤い宝石を纏います。シルエットが際立ち、印象が随分変わりますね。奥にある悪魔の塔みたいなのはピーマンです。
こちらはポテトチップスに飴を絡めたもの。アメリカあたりで「キャンディーポテチ」という商品名で売られていても不思議ではありません。塩分と糖分の融合が新しいバリューとなるのでしょうか。
実食! 本当に美味しい飴はどれだ!?
メンバーの表情もキャンディー同様、だんだん固くなってきましたが、実食に移りたいと思います。
片っ端から食べていくメンバーたち。「おいしい!」「酸味が効いていてアリかも!」「意外とイケる!」「くさい!」など反応はそれぞれ。結果やいかに…?
結果発表です! フルーツ部門は総じて高い評価でしたが、意外にも微妙な結果だったのがバナナです。チョコバナナのように新しいお祭りのメニューの誕生か…?と期待していたのですが、150°を超える熱によって表面が黒ずみ、味もイマイチでした。
野菜部門は予想通り厳しい結果に終わりましたが、トマト(ミニ)は見た目も可愛く、「結構美味しい」と評判。ピーマンも「生食よりかはイケるかも……」と予想外のコメントがありました。その他部門ではポテトチップス(うすしお味)がまさかの高評価。色んな味で試してみたいものです。
一番驚いたのは、食べられないレベルのものが出なかったこと。世の中の大抵のものは飴をつければ食べられるのかもしれません。飴という食材のポテンシャルの高さを改めて実感しました。
ということで、4つの基準から選ばれし“神ファイブ”を量産し、飴パーティーをすることにしました。いちご・きんかん・ぶどう・トマト・ポテトチップスの皆さんです。なんと神々しい……!
敗者となった食材を横目に舌鼓を打つメンバー。酸味や塩分など、飴の甘さと上手くマッチできる食材が高い評価となる傾向にありました。皆さんもさまざまな食材を使ってオリジナル飴を作ってみてくださいね!
りんご飴という結論
最後に、お口直しにとりんご飴を食べてもらいました。
ご覧ください。口に入れた途端、彼女たちが見えるこの表情。瑞々しい果実のシャキシャキ感、ほどよい酸味と飴の糖分が絶妙にマッチし、「1+1=2以上」のシナジーが生まれ、懐かしいあの味が口の中に広がる。それは、他の食材とは明らかに違っていたのです。
「そうか……そうなのだ!」
これまでもきっと、飴を絡める食文化は歴史の中で繰り返し検証され、その度にりんご飴というアンサーが選ばれてきたに違いない。世界中で古くより愛されてきたこのお菓子は、モノ・ヒト・コトが多様化する平成の世でも同じ結論を出してくれた。結局のところ、「りんご飴が一番美味しい」ということなのでしょう。
やれやれ……。まだまだりんご飴マンを卒業できる日は遠いようです。
皆さんも美味しいりんご飴を、是非作って食べてみてくださいね!
※飴に絡めた食材たちは、全て美味しくいただきました
プロフィール
りんご飴マン(青森県の非公式生ゆるキャラ)
1986年、東京都小金井市に生まれる。ふとしたキッカケで弘前が好きになり、勢いで2015年4月より引っ越し。2016年5月、独立。現在、青森の生ゆるキャラとして「真面目にふざける」ことをモットーに活動を展開。好物はスルメイカ。
Facebook:https://www.facebook.com/ringoameman/
Twitter:https://twitter.com/ringo_a_me
HP:http://ringo-a.me/
アルプスおとめ(青森県ご当地アイドル)
2006年11月に結成され、メンバーの入れ替えを繰り返しながら今年で活動10年になる、りんご娘の妹ユニット。小さいながらもしっかりとりんごの味わいがあり、地元の屋台でよく見かける「りんご飴」に使われている「アルプス乙女」から名づけられた。メンバーの名前は、地元青森県のりんご農家応援の願いを込め、りんご農家に多い名字がつけられている。地元青森県では、イベントなどでライブを行う他、幼稚園や保育園、福祉施設などへの慰問ライブ、ラジオへのレギュラー出演など多方面で活躍中。
Facebook:https://www.facebook.com/alpsotome/
HP:http://www.ringomusic.com/alpsotome/
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