シングルにとっては心ときめく一大イベントであるバレンタインデー。でも結婚後、毎日一緒に暮らしている夫婦はこの日をどう過ごしているのでしょうか。お菓子メーカーなどが行ったアンケートを見ると、なんと約8割近くもの夫婦が何らかの形でバレンタインデーをイベント化している、という結果が出ています。では、世間の夫婦は具体的にどのようにバレンタインデーを楽しんでいるのでしょうか。
年を重ねるごとに変化する、夫婦のバレンタインデー
まず、バレンタインデーを大切な習慣として位置づける女性の場合を見てみましょう。プレゼントは妻から夫へ、チョコレートと靴下やハンカチ、ネクタイなどの小物を贈るという正統派が多く見られます。
チョコレートが苦手なご主人のために、ハート型のコロッケやハンバーグを作るというかわいらしい奥さんもいます。お酒好きなご主人にこの日だけは特別高級なお酒を用意する、ブランデーにつけ込んだフルーツケーキを作るという例もありました。このように年に一度、ご主人への感謝を表すスペシャルな日として女性が企画演出をするという例は、比較的若い夫婦に見られます。
甘い新婚時代を経て、結婚生活がマンネリ化してきた夫婦の場合はどうでしょうか。この場合、想いを伝えるという動機からではなく、街を歩けば目に付く広告、店頭に並ぶおいしそうなチョコレートの存在に突き動かされて行動を起こすという女性が多いようです。この時期しかない限定チョコレートや高級チョコレートを買い、一応夫に開けさせてほとんど自分が食べるという奥さんも。動機はどうあれ、チョコレートをきっかけに会話もはずみそうです。
子育てで忙しい世代には、子どもと一緒にチョコレートケーキを作る、家族でチョコレートフォンデュを楽しむというファミリーバレンタインが人気です。夫のためと言うよりは子どものためのイベントとなりますが、家族ならではの過ごし方で幸せな気分になれそうです。
子どもが成人してからは、毎年ドレスアップしてバレンタインディナーに出かけている、といううらやましい円熟夫婦も見られます。お互い新鮮な気持ちになれ、夫婦仲を維持するための大切なイベントとなっているようです。
このように、年を重ねてまたときめきのバレンタインデーを過ごせるのは、それまでの積み重ねがあってのこと。その日のためにも、ささやかでも毎年バレンタインを祝う習慣を続け、仲良く過ごしたいものです。