この時期、デパートにはたくさんのバレンタインチョコが並んでいますが、手作りチョコもいいものです。食べる人を思いながら、喜んでもらえそうなレシピを検討したり、アレンジを考えたり、そんな時間も楽しめます。
今回はバレンタインチョコに使えるチョコレシピの中から、難易度別に3種類ご紹介します。
難易度☆ カステラ de トリュフ風
オーブン・湯せん不要の簡単レシピです。手軽に買える材料を使ってトリュフ風に仕上げました。板チョコ1枚、鈴カステラ1/2袋という、無駄が出にくく作りやすい分量です。
【材料(直径2cm程度の球形で約18個)】
・ビターチョコ:1枚(55g)
・生クリーム:大さじ3
・鈴カステラ:55g
・ココアパウダー:適量
・ココナッツ:適量
【作り方】
1.チョコはできるだけ細かく砕いておく
2.鈴カステラはザルにこすりつけるようにしてほぐしておく
3.生クリームをレンジで温め(500wで約30秒)、チョコを加えて溶かす
4.ほぐしたカステラを加えて混ぜる
5.手で丸め、ココア・ココナッツをまぶして、冷蔵庫で冷やす
★POINT
チョコは素早く溶かすためにできるだけ細かく砕きます。ピーラーで削るのもおすすめです。
混ぜたてはやわらかいので、うまく成形できないときは少し冷やしてから行いましょう。
大人向けには洋酒や刻んだラムレーズンを入れてもおいしいです。その場合はカステラを入れる前に入れます。
難易度☆☆ ブラックピーナッツクッキー (中見出し)
ピーナッツバターで作るココアクッキーをビターチョコレートでコーティングしました。チョコはたくさんもらう時期なので、あえてクッキーにしてみるのも良いと思います。甘さ控えめなので、甘党の方はお好みで砂糖を増やしたり、ミルクチョコを使ったりとアレンジしてください。ピーナッツバターはチャンク(粒入り)を使用します。
【材料(直径3cm程度で約30枚)】
・薄力粉:120g
・ココア:35g
・砂糖:70g
・卵:1個
・無糖ピーナッツバター:100g
・バター:50g
・ベーキングパウダー:小さじ1
・チョコ:150g程度
【作り方】
1.バターは室温に戻してやわらかくしておく
2.ボウルにピーナッツバター、バター、砂糖を入れ、よく練る
3.卵を割り入れ、さらに練る
4.ココア、ベーキングパウダー、薄力粉を加えて混ぜる(ふるわなくてOK)
5.手でひとくち大に丸め、鉄板に並べて、軽く指でつぶす(チョココーティングをしない分はフォーク等で模様を入れてもカワイイ)
6.170度に予熱したオーブンで約25分焼く
7.網にのせ、クッキーが冷めたら湯せんで溶かしたチョコでコーティングする
★POINT
コーティング用のチョコの量はお好みで。コーティングとプレーンと、2種類の味を楽しむのがおすすめです。ホワイトチョコやストロベリーチョコなど、種類の違うチョコでコーティングするとカラフルになります。
難易度☆☆☆ 輪切りオランジェット (中見出し)
輪切りのオレンジにビターチョコをコーティングした見た目も華やかなオランジェットです。オレンジコンフィから手作りすると時間がかかりますが、愛と同じように、手間をかけてゆっくり仕上げる時間をも楽しいものです。
【材料(約25枚分)】
・オレンジ:5個
・砂糖:オレンジの重さと同量
・ビターチョコ:300g程度
【作り方(オレンジコンフィ)】
1.オレンジは皮をしっかり洗ったあと、つまようじを刺して皮にまんべんなく穴をあける
2.鍋にオレンジと水を入れて火にかけ、沸騰したらお湯を捨てる
3.もう一度水を入れ、火にかける。沸騰したら10分ほど茹でてお湯を捨てる
4.茹でたオレンジはときどき水を変えながら、2日間水につけておく
5.オレンジを7mm~1cm程度の輪切りにし、大きめの鍋に並べる
6.オレンジの上に砂糖を入れて弱火にかける
7.砂糖が溶け、グツグツしてきたらごく弱火にして30分ほど煮て、そのまま1日寝かせてなじませる
8.チョココーティングする3日ほど前に網に並べ、日陰において乾燥させる
※急ぐ場合は前日に、110度のオーブンで35分ほど乾燥させたあと、網に並べて1晩乾燥させる
【作り方(テンパリング)】
ツヤがあり、滑らかな口どけのチョコにするためには、テンパリングが必要です。ただ溶かすだけでなく、温度計片手に温度調節をしていきましょう。温度は使用するチョコレートによって異なりますが、ここでは一般的なスイートチョコの温度を記載しています。
1.チョコレートは細かく刻んでボウルに入れる(水分厳禁)
2.60度のお湯で湯せんにかけ、ヘラで混ぜながらチョコを溶かす。このとき、チョコの温度は50度程度の上昇まででとどめる
3.水を入れた別のボウルにチョコのボウルの底をあて、ヘラで混ぜながらチョコの温度が28度になるまで下げていく
4.チョコが28度になったら再び5秒ほど湯せんにかけ、すぐにボウルを出してチョコを良く混ぜ、温度を30~32度にする。
※仕上がりチェック
少しのチョコをバット等に垂らして冷蔵庫へ。固まったときにツヤがあれば成功。失敗したときはチョコの温度を上げて、下げて、また上げる作業を繰り返す(何度でもOK)
★POINT
冷えるとかたくなるので、蒸気で保温しておくと作業しやすいです。
【作り方(仕上げ)】
1.乾燥させたオレンジの約半分をテンパリングしたチョコでコーティングし、クッキングシートに並べる
2.チョコが固まったら完成
★POINT
オレンジは完熟だと写真のように実の部分に隙間ができるので、完熟ではない方がきれいに仕上がります。
オレンジの煮汁が残るので、汁だけで軽く煮つめ、ヘタの部分などのコーティングにむかない部分の皮を細かく刻んでジャムにすると無駄なく使えます。
チョコレートの湯せんで何度も失敗した経験のある著者でも、簡単レシピなら失敗なしです。難易度☆☆のクッキーにも、チョコはテンパリングしてからコーティングするのがおすすめ。湯せんが苦手なら、少量で練習してから本番に挑みましょう。
テンパリングはある程度の量があった方がやりやすいので、チョコは残ることもあります。残ったチョコは、ピーナッツやラムレーズンなどを事前に準備しておき、散らした型に入れて固めていただきましょう。