越前ガニとは?旬の時期や解禁日はいつ?
福井県沖(三国港、越前港、敦賀港、小浜港)で水揚げされたオスのズワイガニのことを、越前ガニと呼びます。越前ガニはちょうど暖流と寒流がぶつかり合う海の水深200~400mに生息し、2つの海流にもまれながら豊富なプランクトンを食べて育つため身は引き締まり、甘みがあるのが特徴です。
越前ガニが獲れる時期は決められており、毎年11月6日の解禁日から翌年の3月20日頃までが漁期です。12月~2月にかけて旬をむかえ、漁期の終わりごろ網にかかる越前ガニは脱皮して日が浅く身に水分が多いため「水ガニ・ずぼがに」などと呼ばれています。
ほかの地方での呼ばれ方は?
県名 | ブランド名 |
---|---|
石川 | 加能ガニ(香箱ガニ) |
福井 | 越前ガニ |
京都 | 間人ガニ・舞鶴かに |
兵庫 | 柴山ガニ・津居山かに・浜坂ガニ(香住ガニ) |
鳥取 | 松葉ガニ(若松葉) |
島根 | 松葉ガニ |
セイコとは?
ズワイガニのメスのことを「セイコまたはセイコガニ」と言います。北陸では香箱ガニ、山陰ではこっぺガニなどと呼ばれることもあります。
メスのカニは卵に栄養が取られてしまうために、身があまり詰まっていませんが「内子と外子」を楽しむことができます。
「内子」とは甲羅の中にある卵巣のことで、鮮やかなオレンジ色で濃厚な味わいが特徴です。
「外子」とはお腹の部分で房のようになっている受精卵のことで、11月初旬にはオレンジに近い色をしていますが12月・1月と成熟するにつれて黒に近い色へと変化していき、チーズのようなコクと舌ざわりです。外子はしょうゆ漬けや炊き込みご飯にして風味とプチプチした食感を楽しんでみましょう。
越前ガニ・セイコのさばき方
越前ガニやセイコは家庭でもさばくことができます。ポイントを押さえておけば美味しい部分を余すところなく堪能できますので、挑戦してみてはいかがでしょうか。
- ・出刃包丁(よく切れるもの)
- ・蟹スプーン(蟹甲殻類大腿部歩脚身取出器具)
1.越前ガニを裏返してまな板の上に置き、「ふんどし」を手でちぎる
2. 両手で脚全体を持ち、内側に向かって折り曲げる
※胴体が中心で割れるのできれいに分解できます
3.ガニ(エラ)は手でちぎってはずし、捨てる
4. 越前ガニには「かにみそ」があるので、かき出してお皿にうつす
5.すべての脚を関節の内側(やわらかい部分)で切り落とす
6.脚の切り方【その1】来客用(デパートで売っているような切り方)
甲羅の裏側を内側から外側に削ぐように包丁を入れる
※爪(はさみの部分)も同様にさばけます
7.脚の切り方【その2】家庭用(一般的な切り方)
脚の内側に包丁を縦に入れる、左右に手で割きます
※爪(はさみの部分)も同様にさばけます
6.と7.はお好きな切り方をお選びください
8.2つに割ってある胴体は、足の付け根(4本あるうちの2本ずつの間)に包丁をいれて切る
関節(筒状の形)を半分にするようにさらに縦に切って4等分にする
※胴体は合計8個に切り離されます
お皿に盛りつけてできあがりです。蟹スプーンで身をかきだしてお召し上がりください。
越前ガニ・セイコのおすすめの食べ方6選
様々な食べ方のある越前ガニやセイコですが、中でもおすすめの食べ方をご紹介していきます。
刺身
- 【材料】
- ・越前ガニの脚(捌いておく)
- ・薬味…お好みで
- 蟹の脚の殻から身を外す
※殻が固い場合は数秒熱湯に浸すと外れやすくなります。 - 身の表面にある赤い膜を外す
- 身を氷水に5分ほど浸す(花が咲くように身が広がればOK)
- カニの水を切り、お皿に盛りつける
- お好みの薬味をつけましょう
焼き
- 【材料】
- ・越前ガニの脚
- ・塩、酒…少々
- ・柑橘類、しょうゆ(お好みで)
- 越前ガニの脚の殻を上半分だけ剥く
- 塩・酒をふる
- グリルやトースターで5~10分殻に焼き目がつくまで焼く
- お好みで柑橘類を絞ったり、しょうゆを垂らしてもよいでしょう
カニ鍋
- 【材料】
- ・越前ガニ
- ・豆腐、しらたき、きのこ、野菜などお好みの鍋具材
- ・だし汁(薄めの昆布だしがおすすめ)
- ・薄口しょうゆ、酒、塩…少々
- ・ポン酢
- ・もみじおろしなどお好みの薬味
- だし汁、薄口しょうゆ、酒、塩を煮立てカニ以外の具材を鍋に加える
- ある程度火が通ったら最後に越前ガニを加えて蓋をする
- 沸騰する直前で火を止めて蓋を取る
- お好みの薬味とポン酢でいただきましょう
かにしゃぶ
- 【材料】
- ・越前ガニ
- ・豆腐、きのこ、野菜などお好みの具材
- ・だし汁(昆布だしがおすすめ)
- ・ポン酢
- ・もみじおろしなどお好みの薬味
- だし汁を煮立て、カニ以外の具材を入れる
- カニを5~10秒だし汁へくぐらせ、ポン酢や薬味と一緒にいただく
カニ釜飯
- 【材料】(2人分)
- ・セイコ…1杯
- ・お米…1.5合
- ・酒、みりん、薄口しょうゆ…各大さじ1
- ・塩…少々
- ・三つ葉…少々
- お米を研ぎ、ざるに上げる(30分~1時間)
- セイコを捌いておく
- 炊飯器にお米、水、酒・みりん・薄口しょうゆ・塩を入れて軽く混ぜる
- 捌いたセイコをのせ、炊飯する
- 炊きあがったら15分ほど蒸らし、セイコから身、外子、内子、かにみそを取り出し米と混ぜる
- お茶碗に盛り、三つ葉を飾って出来上がり
かに汁
- 【材料】
- ・セイコ…1杯
- ・大根、豆腐などお好みの具材
- ・味噌
- 捌いたセイコと水を鍋に入れて強火にかける ※水から火へかけることでカニの出汁がよく出る
- 沸騰したら中火にし、灰汁をとる
- カニ以外の具材を入れ、再沸騰したら弱火にして火が通るまで煮る
- 味噌を溶き入れたら完成
おすすめの越前ガニの商品
捌き方や食べ方が分かったら、美味しい越前ガニやセイコをお取り寄せしてみてはいかがでしょうか。おすすめの商品はこちらです。
ズワイガニの最高峰!茹でたて未冷凍の越前がに特大サイズ約800g前後×1ハイ【越前かに職人 甲羅組】
鮮度と味が自慢の越前ガニの中から特大のものだけを選び、一番美味しい塩加減で茹で上げ未冷凍の状態でお届けするので、新鮮な美味しさを味わうことができます。数量限定品なので、早めの注文がおすすめです。
茹でたて未冷凍のプレミアム越前松葉せいこ蟹(特大3ハイもしくは大4ハイ入り/ご選択不可)
越前ガニと同じくらい人気のあるセイコ。身はもちろんのこと、外子・内子・かにみそと4度美味しい贅沢な冬の味覚です。特大サイズのセイコが3杯もしくは大サイズのセイコが4杯も入ってお買い得なお値段です。
それぞれ違った楽しみ方のできる越前ガニとセイコは、どちらも食べたくなってしまいますね。旬の時期に冬の味覚を味わってみてはいかがでしょうか。