おせちもこれで作れちゃう!ポリ袋レシピ
作るのに手間がかかるおせち料理。ところがポリ袋を使えば、とてもお手軽・簡単に料理できるんです。少人数で食べきれる量をおいしく、洗い物もしないで済むおせちのポリ袋レシピをご紹介します。
おせちもこれで作れちゃう!ポリ袋レシピ
むかしは各家庭で作っていたおせち料理も、難しそうだし時間もかかるしたくさん作らなくちゃおいしくないし…作るのが大変!というイメージがあって、自分で作るのはちょっと…と思っている方も多いのではないでしょうか。
実はわたしも毎年作ってはいるものの、栗きんとんは裏ごししてから蜜で煮てとか、黒豆はシワにならないように気をつけながら長時間コトコト煮るとか…、手間がかかるもの、と思っていました。
ところが高密度の耐熱ポリ袋を使えば、少量で思いの外手軽にできちゃうんです!これは一見の価値アリ。さあ、さっそくご紹介しましょう。
①ポリ袋で作る黒豆!
【材 料】
・黒豆 150g
・グラニュー糖 大さじ9
・塩 小さじ1/2
・しょうゆ 小さじ1/2
・水 400ml
1. 小鍋にグラニュー糖の半分と塩・しょうゆ、水200mlを入れてひと煮立ちさせ、グラニュー糖をしっかり溶かして火を止める。残りの水を加えて、水洗いした黒豆と一緒に高密度の耐熱ポリ袋に入れ空気を抜いて口を閉める。もう1枚耐熱ポリ袋を重ねて同様に空気を抜いて口を閉める。
2. 湯気の上がった蒸し器に1を入れ、弱火で1時間蒸す。一旦取り出して残りのグラニュー糖を加え、粗熱をとる。
3. 蒸し器の水を足し、ふたたび湯気の上がった蒸し器に入れて弱火でさらに1時間蒸す。その後、ひと晩袋のまま味を馴染ませる。
スッキリした甘さと、豆の食感を残した硬めの仕上がりです。
ポリ袋で空気を抜いて加熱するので、シワになりにくくつるんときれいに仕上がった黒豆は、自慢のひと品になりますよ。
②ポリ袋で栗きんとん!
【材 料】
・さつまいも(なると金時) 200g
・栗の甘露煮(300g) 1瓶
・くちなし(無ければ入れなくても可) 1粒
・塩 ひとつまみ
1. 甘露煮のシロップ80mlにくちなしを割り入れ3時間ほどおいて色を移したあと、茶こしで漉す。
2. さつまいもを5mmの輪切りにして、皮を厚めにむく。高密度の耐熱ポリ袋にできるだけ重ならないように平たく入れ、1のシロップと塩を加えて口を閉じる。もう一枚耐熱ポリ袋を重ねて口を閉じる。
3. 湯気の上がった蒸し器に2を入れ、弱火で30分蒸す。さつまいもが柔らかくなったら、ポリ袋の上から麺棒を転がしてさつまいもをまんべんなくつぶす。甘露煮の栗を加えて和える。
面倒な裏ごしの手間がなくて、気軽に作れる栗きんとん。
くちなしのきれいな黄金色が食欲をそそります。もちろんお味も◎です。
ゆるめがお好きな方は、シロップの量を多めにしてください。(80〜100ml)
③ポリ袋でローストビーフ
【材 料】
・牛もも肉 300g
・塩 小さじ1
・ブラックペッパー 少々
・オリーブオイル 大さじ1
1. 牛もも肉を室温に戻し、塩・ブラックペッパーを両断面以外にまんべんなくすり込む。
2. フライパンにオリーブオイルを熱して肉を入れて中火で焼く。5〜8mmほど色が変わったら、ひっくり返して塩・ブラックペッパーをふった他の面も同様に焼く。4面を焼き終わったら高密度の耐熱ポリ袋に入れ手空気を抜いて口を閉め、もう一枚耐熱ポリ袋を重ねて空気を抜いて口を閉じる。
3. 厚手の鍋にたっぷりお湯を沸かし、2を入れる。冷める段階でゆっくり火が入るので完全に冷めるまでそのままにしておく。
4. 冷めたらスライスして、レモンやたまねぎなどと一緒に皿に盛る。
ゆっくり火が通った牛肉はしっとり。お肉の旨味がたまりません。買ってきたものに負けないくらい、おいしくできますよ。
このままレモンをギュッと絞って食べても、わさびしょうゆでもグー。
あまりレアがお好きでない方は、お湯に入れたあとに蓋をするとミディアムレアくらいの仕上がりになります。
いかがでしたか?
シワになりやすい黒豆も、裏ごしが面倒な栗きんとんも、買ってくるものだと思っていたローストビーフも、思ったより簡単にお料理ができるでしょう?
自分で作れば添加物などの心配もないし、なにより自分好みに味を調節することもできるところが魅力的です。
ポイントは高密度の耐熱ポリ袋の空気をしっかり抜くことと、2枚重ねにして使うこと。これだけは守ってください。
少人数で食べきれるだけの量をおいしく作ることができ、洗い物も少なくてすむポリ袋調理、オススメです!
今年のおせち作り、ポリ袋を使ってチャレンジしてみませんか?
Writer
- ライター名:
- 金子文恵(かねこふみえ) | 料理家
-
ファッションデザイナー時代に友人をおうちごはんでもてなすという趣味が高じて、
ファッションで人に喜んでもらうよりも料理を楽しんでもらいたい!と思うようになり、料理家に転身。
“食べることは生きること”をモットーに、ココロとカラダが喜ぶおいしく魅力的な料理を提案している。
企業のレシピ開発やかつをぶし池田屋とコラボしたセミナーなどを行うかたわら、
お料理を作る楽しさを感じてもらうために少人数の料理教室“F+kitchen cooking workshop”を主宰。
Jr.野菜ソムリエ、ベジフルビューティーセルフアドバイザー、食育指導士
■ブログ:笑顔のじかん – a table to be full of happiness -
http://fumie823.exblog.jp