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関西だけ?!正月に飲むお酒、「おとそ」とは?

公開日時:2018/08/22 10:00 

お正月の元旦に飲むお酒として、古くから日本の伝統として伝わるおとそ。 関西では親しまれていますが、関東では馴染みがない家庭もあるそうです。 日本の正月文化の一つであるおとその由来と効果、簡単レシピをご紹介。

関西だけ?!正月に飲むお酒、おとそ

1月のイベントといえばお正月!
日本人にとって正月は、年間で最も重要なイベントと言えるのではなかろうか。
普段は離れて暮らす家族や親戚も正月には集まって食卓を囲む、という場合が多いだろう。そこでかかせないのが「酒」である。元旦に飲む酒と言えば「おとそ(年酒)」だろう。だがこの「おとそ」、関西では親しまれている一方、関東ではほとんど飲まれていないのだ!
関西では大晦日の夜に「おとそ」を仕込み「元旦の朝はお屠蘇を飲むところから」という習慣が一般的なのに対し、関東では「おとそ」のかわりに「日本酒」を飲むことが多いようだ。
日本の文化というだけでなく、健康にも美容にも良い「おとそ」。取り入れないなんてもったいない!ということで、「おとそ」の魅力を紹介すべく、「おとそ」の由来と効果、簡単につくれるレシピを紹介したいと思う。

《おとそのルーツ》

①そもそも「おとそ」って?
正式名は「屠蘇延命散」または「屠蘇散」。5~10種類ほどの生薬を調合した薬酒!
「屠蘇」という言葉には「邪気を屠(ほふ)り、魂を蘇らせる」という意味があるため、元旦に「おとそ」を飲むと、 一年中の邪気を除き家内健康で幸福を迎えると言い伝えられている。

②昔からあるの?
「おとそ」の歴史は平安時代から。お酒やみりんに浸して風邪予防のためにふるまったのが初めと言われている。中国(唐)より伝えられ、当初は宮廷の正月行事に使われていた。その後江戸時代には、一般市民にまで広まった。

③飲み方にも決まりが!?
飲み方は地域や家庭によって様々だ。だが一般的には以下の様な作法がある。 ・まず、最年長者が最年少者に注ぐ。飲み干したら、その人が次に若い人に注ぎ盃を進めてゆく。(若者の生気を年長者へ渡すという意味合いがある)
・「一人これを飲めば一家くるしみなく、一家これを飲めば一里病なし」と唱える
・飲む時は家族そろって東の方角を向く。
・厄年の人は最後に飲む。(厄年以外の人から厄を祓う力を分けてもらう。) ・ちなみに飲めない人は飲むふりだけでも良いそうだ。未成年や車を運転中の方は口をつけてのむふりだけにしよう。

《おとその健康・美容効果》

「おとそ」に使われる生薬を知れば効果が分かる!

〜主に使われる生薬〜
山椒(サンショウ)
サンショウの実。抗菌作用、健胃作用などがある。

桔梗(キキョウ)
キキョウの根。鎮静・沈痛作用など。

肉桂(ニッケイ)
ニッケイの樹皮、ニッキ、シナモン。健胃作用、発汗・解熱作用、 鎮静・鎮痙作用、健胃作用など。

防風(ボウフウ)
ボウフウの根。発汗・解熱作用、抗炎症作用がある。

陳皮(チンピ)
ミカンの皮。吐気防止などの健胃作用がある。

〜期待できる効果〜
主な効果は健胃、強壮、咳、風邪、血液浄化、発汗促進など。
冬場にかかりやすい風邪や胃腸障害、感染症の予防や治療に役立つ。
酒やみりんなどの天然のアルコールは血行を促進するだけでなく、ブドウ糖、必須アミノ酸、ビタミン類も含まれているので、代謝UP、美肌効果も期待できる。

《おとそレシピ》

【材料】
屠蘇散  1袋
酒    150ml
みりん  150ml

製薬を集めてブレンドするのは大変なので、
ティーパック状の屠蘇散を使うのがおすすめ!
ネットや薬局などで購入可能だ。今回は下記のものを使用した。


1. 酒とみりんを合わせ、屠蘇散を袋のまま入れる。
2. 5〜7時間放置する。
3. 薬効成分が溶け出したら、袋を取りだす。

ポイント

・元旦の朝に飲む為には、大晦日の夜に作る。
・酒とみりんは良いものを使おう!特にみりんは、後ろの表記を確認すると良い。みりん風調味料ではなく、「本みりん」と書かれていればOK。
・酒とみりんの分量は好みによって変更可。みりんを多くすると、甘口でまろやかな口当たりになる。さらに飲みやすくしたい場合は砂糖を加える。
・量を多く作る場合は屠蘇散を浸す時間を長くする。しかしあまり長く浸しすぎると沈殿物が出来たりするので注意。
・屠蘇器という朱塗りか白銀や錫などのお銚子と、三段重ねの盃でいただく。

味の感想

薬草の香りがほのかに香り、爽快感を感じるお味。少し苦味があるものの、想像以上にまろやかで飲みやすい!初めて「おとそ」を作る方は、みりんを多めにしたり、砂糖を加えて作ると更に飲みやすくなるだろう。
ここまでご紹介した「おとそ」だが、近年作って飲む家庭が減って来ているという。関東地区では特に飲む家庭が少ない。古くから日本の伝統として伝わり、健康・美容効果、そして近年では手軽に作れる「おとそ」。毎年飲んでいなかったという家庭も、今年の正月はぜひトライしてみてはいかがだろうか。

Writer
ライター名:
梅原けい | 料理研究家、フードコーディネーター
1989年、東京都出身。
食品商社に勤務する傍ら、フードコーディネーターとして料理会の主催、カフェや企業へのレシピ提供などで活動する。
料理をきっかけに自分の行動や考え方が前向きになった経験から、料理もっと手軽に、自分磨きのツールとして楽しんでもらいたいという思いのもと、「作ってよろこばれるお洒落なレシピ」、「太らないスイーツ」などを紹介している。
【ブログ】http://ameblo.jp/kei-umehara/