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ネットニュース編集者の中川淳一郎さんに聞く!仕事に必要なものと、35歳を過ぎてからの生き方とは?

公開日時:2018/04/05 00:00  更新日時:2018/04/23 17:10

ネットニュース編集者の中川淳一郎さんにぐるすぐりで注文したお取り寄せグルメをプレゼントし、お世話になったお礼を伝えました。

大川さんがフリー素材モデルの活動をはじめたのは、今から約6年前。そんな大川さんにはデビュー間もないころの下積み時代を支え、「この人がいなければ今の自分はいない!」と語る恩人がいます。前半はネットニュース編集者の中川淳一郎さんに、後半は大川さんがアシスタントを勤めた連続起業家の家入一真さんに、ぐるすぐりで注文したお取り寄せグルメをプレゼントし、お世話になったお礼を伝えました。

お礼を伝える人:中川淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう)
1973年生まれ。1997年博報堂入社、CC局(現PR戦略局)配属され2001年退社。以後無職、ライター、編集者。現在はネットのニュース編集がメイン業務。記事に登場する嶋浩一郎氏の「ビールはエラい」をしみじみとかみしめる毎日。
Twitter:@unkotaberuno

中川さんと大川さんの出会いは合コンだった!?

――フリー素材モデルの大川さんとネットニュース編集者の中川さん、仕事で接点があるようには見えないのですが、いつどこで知り合ったのでしょうか?

中川淳一郎(以下、中川):大川さんとはじめて会ったのって合コンですよね?

大川竜弥(以下、大川):違いますよ! エディター座談会ですよ!

中川:そうそう、思い出した。合コンじゃなくてエディター座談会、そこにオレと大川さんが呼ばれたんですよね。

大川:今から約6年前、フリー素材モデルをはじめて、家入さんのアシスタントになってから1ヶ月後でした。本当に失礼な話なんですが、当時中川さんのことを知らなくて……。エディター座談会の参加メンバーに中川さんの名前があったから、まずツイッターを見たんですよ。そしたら、アイコンが太ったおじさんの上裸写真だし、これは絶対に怖い人だと思って……。

中川:ガハハハハ! よく言われます!

大川:そしたら座談会当日、Tシャツ短パン姿の陽気なおじさんが現れたんですよ。しかも腰が低くて、まだ何者でもない僕に挨拶をしてくれて、すごいホッとしたんですよね。そこから中川さんとのお付き合いがはじまりました。

中川さんからもらった恩は“仕事”と“露出”

大川:僕が中川さんに恩を感じていることが2つありまして、1つはお仕事です。家入さんのアシスタントから離れたころ、撮影の仕事がないときは日払いのアルバイトをしていたんです。工場でひたすらシールを貼ったり、サプリメントを箱詰めしたり。あるとき、日払いのアルバイトの会社が営業停止になったんですね。それで新しい会社を探さなきゃいけないなと思っていたときに、中川さんから電話がかかってきてライターのお仕事をいただきました。

中川:懐かしいですね。ネットメディアのお仕事です。

大川:毎月まとまった量のお仕事をいただいて、その年はなんとか生活ができました。もう1つは中川さんと2人で飲んでいるときに僕が色々と相談をしたら、「大川さんの記事書きますよ!」ってその場でパソコンを取り出して取材してくれたんですよ。それが僕のフリー素材モデルとしての初のインタビュー記事なんです。しかも、場所はこのお店。渋谷の『やまがた』。それからことあるごとに僕の記事を書いてくれて。

中川:大川さんが新しいフリー素材をだしたときとか、ネットで話題になったときね。

大川:中川さんのおかげで、僕はメディア露出ができたんです。

中川:それはおもしろいことをやっているからですよ。いつも案内をくれて、それがおもしろいネタだから「あっ、これは記事にする価値あるな」って思ったんです。別に大川さんだから書いたというわけではなく、おもしろかったから書いただけですよ。大川さんはおもしろい人だから、おもしろい人はちゃんと紹介しなくちゃいけないと思ったんです。

若者には肉を食べさせる!? 編集者・ライターの文化とは

――今回は大川さんから中川さんへ、お世話になったお礼にプレゼントをご用意いただきました。

大川:ぐるすぐりのお取り寄せグルメでお肉を注文しました。今回注文したのは、『牛カルビ800g』です。なぜ肉を選んだかというと、中川さんからライターのお仕事をいただいたとき、よく飲みに連れて行ってくれたじゃないですか。それで代々木八幡で中川さんと焼き鳥を食べた帰り、スーパーへ行ったんですよ。

中川:そんなことありましたね。「家に持って帰って食べてください!」って色々渡したときだ。

大川:はい、いっぱい肉を買ってくれたんです。だから今回はその恩返しをしたくてお肉を選びました。中川さん、よく自宅で料理もしますし。

中川:あのときは両手いっぱいの肉を持って帰ってくれましたね。

▲牛カルビを片手にドヤ顔の中川さん

大川:でも、あのときなんで肉だったんですか?

中川:若者に肉を食べさせるっていうのは、紙の編集者・ライターの文化なんですよ。紙の若いライターは、肉を食う財力がなくて、サンマの蒲焼の缶詰ばっかり食ってるんですよ。コンビニのおにぎり2個とサンマの蒲焼の缶詰で330円ぐらいでしょ。これが主食なんですよね。でも、若いからたまには肉を食いたいじゃないですか。そうすると、先輩編集者が「よし、肉食いに行くぞ!」って誘って肉を奢るんですね。

大川:たしかに、ウェブのライターでは聞かない文化かもしれませんね。

中川:オレの場合、『テレビブロス』の編集長が日本橋の人だから天ぷらだったんですけど、他の雑誌は肉でしたね。

大川:今も余裕があるわけではないんですけど、当時はもっとお金がなくて、肉が買えなかったからすごい感動したんです。スーパーで中川さんがカゴを持って、肉を片っ端から入れていって「これを食べて頑張ってください!」って。すぐに食べられない分は冷凍して、しばらく良質なたんぱく質を摂取できました。

中川:それで今マッチョになったんですよね?

大川:そうです!

中川:ウヒヒヒヒ!

2人の共通点は誰に対しても敬語で接すること

――中川さんにとって、大川さんの魅力とは?

中川:大川さんはね、子分気質がある人なんですよ。親分から頼まれたことは全部やる。根性があるからガタガタ言わない。

大川:それは中川さんのお願いだからですよ。断るような無理難題を言われたことは一度もありませんし。

中川:ちゃんと敬語で接するし、大川さんに「やれ!」って言ったことはないですよ。でも、「お願いできますか?」って聞くと、絶対に「大丈夫です!」って返ってくる。大丈夫以外の返事を聞いたことがないんですよ。こういう人は今の時代少ないんですよね。あとはウェブで活動している人って、ライターに限らずなんだかんだいって自分をおもしろく見せようと頑張るじゃないですか。自己顕示欲があるというか。大川さんはいかに自分をつまらなく見せることしか考えてない。無個性です。

大川:人からどう見られるか、全然興味ないですね。

中川:そこなのよ、大川さんの好きなところは。こういう人は他にいないから、オレは大川さんの記事を書き続けたんです。テレビに出ても誇らないし、淡々としている。この潔い感じがネット時代のフリーランスとして非常に優れた人だなと思いますね。

▲やまがたの名物「竹輪磯辺揚げ」。多くのライターが愛する一品

――中川さんは大川さんに敬語で接すると言いましたが、そこには何か理由があるんですか?

中川:理由は若いころ見下されまくったからですよ。27歳でフリーライターになったとき、大手出版社のやつらがオレのことを外部の人間であるにもかかわらず呼び捨てにしたり、年下なのに偉そうな言葉遣いをするわけです。「チッ、使えねぇな」とか「お前、本当に文章下手だね」とか。そんなこと言われたらムカつくじゃないですか。お金がもらえるから仕事はやるけど、この人のことは好きになれないなって思う瞬間があるわけです。あとは、本来ライターとして仕事しているのに、「おい、ちょっと朝日新聞に行ってお前、写真買ってこい。オレら忙しいんだよ」と命令して、ギャラをくれなかったりもありました。

大川:それは腹が立ちますね……。

中川:でも『日経エンタテインメント!』の編集長(当時)の品田英雄さんに会ったとき、彼は重鎮と呼ばれるような人なのに、無職上がりのフリーライターのオレに敬語を使ってくれるんですよ。その敬意はとても嬉しかったし、オレもこういう大人になりたいと思ったの。テレビブロスの編集長だった小森さんも同じ。

大川:その気持ちわかります。僕は19歳から23歳までアパレルの販売員をしていたんですけど、若いから舐められるし、嫌な人がいたんです。「お前は仕事ができない」「仕事が遅いんだからさっさとやれ」みたいな言い方をされて、こういう人にはなりたくないと思いました。だから僕も相手の立場や年齢に関係なく、敬語で接するようにしています。

中川:大は小を兼ねると一緒で、丁寧に接していれば問題は起こらないんですよ。

35歳を過ぎてからの人生は、恩人から受けた恩をどうやって若者に返すか

――今回は大川さんが恩人の中川さんにお礼を伝える企画ですが、中川さんにとっての恩人はどなたですか?

中川:博報堂ケトルの嶋浩一郎さん、元サイバーエージェントの須田伸さん。あとはR25創刊編集長の藤井大輔さん。この前亡くなってしまいましたが、元週刊ポスト編集長でオレが今も編集にかかわっている『NEWSポストセブン』を立ち上げた粂田昌志さん、オレが書いた本『ウェブはバカと暇人のもの』の編集者の柿内芳文さん、常見陽平さんの6人です。

大川:中川さんを引き上げてくれた方たちですか?

中川:そうです。この人たちがいたから今オレは仕事ができてると思います。仕事って、能力よりも出会いだと思うんですね。これまでの経験からどんな能力があるかより、誰と出会うかの方が重要という結論に至りました。例えば、亡くなった粂田さんのおかげでNEWSポストセブンの立ち上げに関われて、それは2010年のことだけど36歳でした。あそこから人生がグワッと飛躍し、現在44歳になりました。

大川:仕事も収入もどんどん増えていった時期ですね。

中川:そうなの。この5人によってオレは今生かされているんです。恩人があっての人生で、その恩人から受けた恩をどう若者に返すかを考えるのが35歳を過ぎてからの人生ですよ。

大川:中川さんと出会ったのが30歳のときで、もう36歳になってしまいました。僕もそろそろ、中川さんから受けた恩を若い人に返すことを考えないといけない年齢になったんですね。

まとめ

一緒に仕事をする機会が減ってから、一緒にお酒を飲む数も減ってしまったという大川さんと中川さん。久々に会い、思い出のお店『やまがた』ということもあり、取材後も話が盛り上がったそうです。

恩人に恩を返すだけではなく、受けた恩を若い世代に伝えるということ。フリー素材モデルとして活躍する大川さんは、今後は若い世代に恩を返していく立場になるんですね。

後日、中川さんからお礼のメールと写真が届きました。プレゼントしたカルビを使って、タマネギ、シメジと一緒に炒めて丼にしたそうです。

(ライター/大川竜弥 カメラ・編集/高山諒+ヒャクマンボルト)