お酒に合うセット

ここがこだわり

おいしいバゲットが生まれるまでの物語

伊藤シェフが“本場の味を日本の人にも知ってほしい”という思いでバゲットを作り始めたのは、約30年前のこと。当時の日本ではアメリカ産の小麦粉が主流。欧州産の小麦粉はなかなか手に入らず、バゲットの作り方を知る日本人もいませんでした。そこでシェフは渡仏して本場の製法を学んだのです。その後独学で試行錯誤を重ね、本場のバゲットの味を日本で再現しました。

コンヴィヴィアリテのバゲットは、噛むほどに味わいが増す逸品です。おいしさの秘密は、フランス「MINOTERIES VIRON（ミノトリー・ヴィロン）」社の小麦粉を低温で長時間熟成させること。これによって香りや食感が際立つのです。

12時間ほどゆっくり熟成させた生地を、無駄のない手さばきですばやく成形していきます。バゲットの成形は、ハリをもたせるようにするのがコツ。

成形したパン生地を約30分間、最終発酵させます。

フランス「BONGARD（ボンガード）」社製のバゲット専用オーブンで焼成します。やわらかいパンが多い日本ではあまり見かけませんが、フランスでは天板の厚いバゲット専用オーブンを使うのが定番。本場の味を再現するため、このオーブンは欠かせません。フランスの小麦粉やオーブン、製法にこだわることで、皮はパリッと中はふわモチッとした、香り高い主役級のバゲットができあがるのです。

フランス産小麦が香る実力派おつまみバゲット

「お酒に合うセット」では、お酒とのマリアージュを考えたパンを8種類セレクトしてお届けします。

まずご紹介するのは2種類のミニバゲット。アンチョビの絶妙な塩気がクセになる「アンチョビのミニバゲット（左）」はワインにもビールにもピッタリ。
ブルーチーズの独特な香りが広がる「ブルーチーズ＆クルミのミニバゲット（右）」は、ワインのほか日本酒と合わせるのもおすすめです。

オリーブの枝をイメージした「オリヴィエ」。古い製法で作るバゲットの一種で、口にすれば小麦の香りがふわっと広がります。種を抜いたグリーンオリーブの実を丸ごと入れ、フレッシュな味わいを楽しめるのも特徴。サックリ軽い口当たりで、白ワインやシャンパンなどに合わせたいパンです。

バゲットは焼き立てがおいしいパンですが、時間の経ったバゲットをおいしくいただく方法もあるのです。それは「焼きもどし」という方法。

焼きもどしをすると一時的に風味が戻るため、レストランでバゲットを提供する際も必ず行われているのだそう。そのまま食べるよりもパンの風味がグッと引き立つので、召し上がる時はぜひ試してみてくださいね。

焼き立てよりも翌日がおいしい、天然酵母のライ麦パン

フランス産小麦60％・ライ麦40％の生地に天然酵母ルヴァン種を合わせた「ノアレザン」。クルミ・レーズン・カレンツ（小粒のレーズン）がたっぷり入っているため、“具を味わう”パンとして女性に人気です。クルミとレーズンは相性がよく、フランスではどこにでも置いてある定番のパンなんですよ。ワインのお供に、クリームチーズを付けてどうぞ。焼き上がりから2～3日後が食べごろです。

ラム酒に漬けた甘めのカレンツが贅沢に詰まった「カラント・ブロート」。カレンツの量はパン生地の1.2～1.3倍ほどでずっしりと重みがあります。食べごろは焼き上がりから3日後程度。常温で2週間ほど持ちます。ワインのほかウイスキーなどにも合うそうです。

天然酵母サワー種をたっぷり使った「無花果とクルミのライ麦パン」。無花果（イチジク）とクルミがごろっと入っていて食べごたえも十分です。食べごろは焼き上がりから2～3日後程度。

チーズがおいしい！おつまみパンはビールに合わせて◎

ラスクのパリッとした食感と、じゃこ＆チーズの塩味がアクセントの「じゃこチーズラスク」、カリカリ食感の「チーズスティック」は、どちらもビールが進むパンです。

ケーキ・パン教室でたくさんの生徒に製法を教えるシェフの実力は折り紙付き。さまざまな受賞歴を持つコンヴィヴィアリテのパンで、お酒とのマリアージュをぜひ楽しんで。