東京にも醸造所があった!? ワイン初心者が行く・東京ワイン醸造所ツアー
みなさんこんにちは。洋犬ライターのポメラニアン高橋です。 今回のテーマは「ワイン」。それも、日本の首都である“東京”で造っている「東京産のワイン」です。 「え!? そもそも東京に醸造所なんてあるの!?」 という声が聞こえてきそうですが、2014年に東京初となるワイナリー、「東京ワイナリー」がオープンして以降、レストランやバーが併設する「都市型ワイナリー」が増えているのだとか。 今回は、私ポメラニアン高橋が、ワイン初心者の代表として、東京のワイン醸造所を巡って参ります!
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みなさんこんにちは。洋犬ライターのポメラニアン高橋です。
今回のテーマは「ワイン」。それも、日本の首都である“東京”で造っている「東京産のワイン」です。
「え!? そもそも東京に醸造所なんてあるの!?」
という声が聞こえてきそうですが、2014年に東京初となるワイナリー、「東京ワイナリー」がオープンして以降、レストランやバーが併設する「都市型ワイナリー」が増えているのだとか。
今回は、私ポメラニアン高橋が、ワイン初心者の代表として、東京のワイン醸造所を巡って参ります!
■東京ワイナリー
まずお邪魔したのは西武鉄道池袋線、「大泉学園駅」から徒歩10ほどに醸造所を構える「東京ワイナリー」。閑静な住宅街の中にひっそりとあり、オシャレなカフェのような佇まいです。
こちらは東京初のワイナリーとして有名。醸造はもちろん、販売も行っています。さっそく入ってみましょう。
まず目に飛び込んできたのが、ずらりと並べられた自家製ワインたち。こちらのワインは全て国産のぶどうやリンゴ(シードル用)を使っており、海外産の品種は扱わないこだわりよう。展覧会用など、表に出ていない物も合わせると、全部で20銘柄もあるそうです。
一番人気は「高尾」という東京生まれの高級品種を使ったロゼワイン。口に含めばぶどうがフワッと香る、優しい味わいが特徴です。とても飲みやすく、ワイン初心者でもサラッと飲むことができました。720mlで1本3500円(税込)。
「高尾」は食用ぶどうの一種。そこまで強い果実味は出ませんが、軽くてチャーミングな味わいに仕上がるのだとか。
こちらの女性は東京ワイナリー代表、「越後屋 美和(えちごや みわ)」さん。お一人でワインの醸造から販売まで手がけています。
越後屋さんは、ワインを通して東京の農産物を伝えたい」という想いがきっかけで、ワイン造りを始めたそう。農家と一緒にワイン造りを行うことで、「地域が一つのワイナリーであれば良い」というのが越後屋さんの考え。地域密着型のワイナリーとも言えます。
醸造所の見学もさせていただきました。大きなステンレスタンクには昨シーズン仕込んだワインが。今は青森県産の「雪りんご」を使ったシードルを仕込んでいるそうで、他にもシャルドネを使ったワインが貯蔵されています。
東京ワイナリーはワインの醸造・販売のほか、土日は「昼呑みワイン」と題したランチサービスも提供。1グラス500円で楽しむことができ、東京産の野菜を使った“おつまみ”が付くのも嬉しいところです。
そんなおつまみのラインナップを見てみると、「だし巻きたまご」や「いそべ巻き」など、和テイストなお料理があることに気づきます。
「和食にワインなんて合うの?」と思うかもしれませんが、東京ワイナリーのワインは味噌・醤油ベースといったちょっと優しい味付けの料理と良く合うんです。
むしろ、和食から中華、イタリアンまで、さまざまなジャンルの料理とのマリアージュを楽しんで頂きたいとのこと。日常の食卓のお供に置いておきたい1本です。
東京ワイナリーでは「ワインの量り売りサービス」も提供。リターナブルボトルを別で購入すれば、必要な量だけワインが買えるのは嬉しいですよね。お財布はもちろん、不要な瓶が出ないので、環境にも優しいエコなサービスです。
東京初のワイナリーとして話題を呼んだ東京ワイナリー。みなさんも是非足を運んで、越後屋さんが考える「東京らしさ溢れるワイン」を楽しんでみてください。
・東京ワイナリー公式サイト
http://www.wine.tokyo.jp/
■清澄白河 フジマル醸造所
続いて降り立ったのは「清澄白河駅」。清澄白河といえば工場の多い下町のイメージがありますが、徒歩10ほどの所に「清澄白河 フジマル醸造所」という都市型ワイナリーがあるんです。
階段を上がり、オシャレな入口を開きます。
まず目に飛び込んできたのはオープンキッチンとカウンター。シェフが調理している姿を見ながら、美味しいワインを楽しむことができるのでしょう。
店の奥には海外のバーを彷彿させるような、オシャレなテーブル席が用意されています。
フジマル醸造所がオススメする2本の自家製ワイン。写真左が「Tabletop 橙色」、右が「Tabletop Chardonnay」です。
橙色はいわゆる“オレンジワイン”。赤や白と異なり、ほんのりとした蜜柑色に仕上がっているのが特徴です。Chardonnayは白ワインで、山形県産のシャルドネを使って仕込んでいます。
ちなみに、Tabletopには「卓上」という意味があり、毎日の食卓に置いて欲しいというフジマル醸造所の願いが込められているそう。日本の伝統模様である「七宝柄(しっぽうがら)」を取り入れたラベルデザインは、銘柄によって色合いを変えているそう。
さっそく橙色からテイスティング。ご覧のように、薄らとみかん色に染まっているのがオレンジワインの特徴。味は白ワインに近いですが、どことなくほろ苦さを感じるビターな仕上がり。
白ぶどうを原料に、赤ワインの製法で仕込むオレンジワイン。一番人気の銘柄である一方、生産量が少ない期間限定品なので、楽しみたい方はお早めにどうぞ。
お料理も一品頼んでみることに。イタリア人シェフ、ニコラスさんが手がける料理は絶品なんだそう。ワクワクしながら到着を待ちます……
今回注文した「仔牛のスライス ツナソースサラダ仕立て」。一皿1,450円(税抜き)です。
上品な酸味を感じる特製ツナソースがハムと野菜の旨味を引き立てます。そんなサラダに、フルーティーな味わいの白ワインがベストマッチ。濃い口のソースとは裏腹に、サッパリとした後味になる印象です。
舌はもちろん、目でも楽しませてくれる一品。併設レストランではイタリアンを中心にお出ししていますが、和食や中華など、さまざまなジャンルに合わせて楽しんでもらいたいとのことです。
ワインとお料理を楽しんだ後は醸造所の見学をさせてもらいました。こちらは清澄白河 フジマル醸造所の醸造長、「木水 晶子(きみずあきこ)」さん。ワイン造りの責任者として常駐しており、シーズン中は社内スタッフやボランティアの方々と協力して仕込み作業に取りかかるそう。
「うちは若いワインが揃っているのですが、若いなりのフルーティーさが魅力なんです」と話す木水さん。フルーティーなワインだからこそ飲みやすく、これからお酒を飲み始める初心者の方にもオススメ。「ワインからお酒に入る」というきっかけにもなるはずです。
醸造所内にはたくさんのステンレスタンクが。年間生産量は20,000本から25,000本とのこと。ちなみに、使用しているぶどうは全て国産。海外産はあえて使わず、東日本を中心としたぶどう農家さんから直接仕入れ、品種に分けて醸造しています。
木樽熟成のワインも見受けられました。銘柄によっては、長期熟成させて味に深みを持たせています。
清澄白河 フジマル醸造所のワインは全て「王冠」を採用。ワインの栓といえばコルクのイメージがありますが、衛生面的かつ製造コストが下がり、どのご家庭にもある“栓抜き”で開けられるという大きなメリットがあるんです。
「安くて気軽に飲めるワインを提供したい」という想いから、コルクではなく王冠にしたと木水さんは話します。これなら「コルク抜きが無くてワインが開けられない!」といったことも無くなりますね。
もちろん上記以外にも、さまざまな品種で仕込んだ銘柄をラインナップ。カラーバリエーションが豊富でワインの「ラベル買い」をするのも楽しそうです。
清澄白河 フジマル醸造所はこちらの看板が目印。1階が醸造所となっており、お店の入口は2階にあります。「都市型ワイナリー」の代表とも呼べるフジマル醸造所。美味しいワインとお料理をいただいたら、醸造所見学を楽しんでみてはいかがでしょうか?
・清澄白河 フジマル醸造所公式サイト
http://www.papilles.net/winemaking/kiyosumishirakawa/index.html
■深川ワイナリー
最後にお邪魔させていただくのは「門前仲町」から徒歩5分ほどに位置する「深川ワイナリー」。到着時はシャッターが閉まっており、営業していないのかと思ったのですが……
「閉まっていますがあいております」との文字が。1階は醸造所になっているのでしょう。
入口は正面右側にある様子。道を進んでいくと深川ワイナリーの入口がありましたので、さっそく入ってみます。
店内には醸造風景を見ながらワインが楽しめる「テイスティング・ラボ」がありました。自分が飲んでいるワインが、どのように造られているのか眺めながら楽しめるのは魅力です。
山形県寒河江産のメルローと高畠・天童産のマスカット・ベリーAのアッサンブラージュ(複数のぶどう品種をブレンドすること)したワイン。右は山形県高畠・天童産のマスカット・ベリーAを使ったワインです。ポップで可愛らしいラベルデザインが印象的ですが、こちらは社長が考案したとのこと。
お料理は「フォアグラ入り パテ・ド・カンパーニュ」をチョイス。なんとこちらの一皿、たった500円で楽しむことができるんです!
しっかりとしたフォアグラが目を引きますね。横にはパセリソースと刻んだオリーブのディップ、トマトのピクルスが添えられています。そのまま食べても絶品なのですが、パセリソースを絡めると、濃厚なフォアグラもサッパリいただくことができます。パテを果実味のあるワインで流し込み、仕事ということを忘れて幸せの余韻に浸ってしまいました。
パテの他にもさまざまなお料理を用意。中でも「牛ほほ肉の赤ワイン煮込み」は人気が高く、800円というリーズナブルな価格設定になっているのも魅力です。
もう1銘柄、白ワインをテイスティングさせていただきました。こちらは山形県のぶどう農家、「安孫子悦郎(あびこえつろう)さん」が手がけるシャルドネを醸造し、木樽で熟成させたもの。既に完売しているそうですが、今回だけ特別にお出しいただきました。グラスに顔を近づけるだけで“はちみつ香”がフワッと香る、気品漂う銘柄です。
深川ワイナリーでは1杯(20ml)100円から試飲できるサービスを提供。さまざまな銘柄をテイスティングした上で、お気に入りの1本をお持ち帰りするお客様も多いのだとか。40mlなら200円、60mlでも300円で試飲できるのは嬉しいところです。
写真左が深川ワイナリーの醸造部長、「上野 浩輔(うえのこうすけ)」さん。右がシェフの「岡澤 秀和(おかざわひでかず)」さんです。
醸造部長の上野さんは大学卒業後、17年以上にわたってワインを造り続けてきたベテラン醸造人。とても話上手で気さくな一方、ワイン造りに強いこだわりを持つ職人気質な方でもあります。岡澤さんはシェフとして、深川ワイナリーのお料理を担当し、お客様の舌を楽しませています。
上野さんにご案内いただき、醸造所見学をさせてもらうことに。店舗正面のシャッターを開いた先には、巨大なステンレスタンクがズラリと並んでいます。今は青森県産のぶどうを仕込んでいるとのこと。
タンクの中も見せていただきました。ブクブクとした泡が立っており、まさに今発酵している状態。もう少し時間が経てば、もっと大きな泡になるようです。
こちらはぶどうの軸と実を分ける装置。上からぶどうを丸ごと落とし入れ、ハンドルを回せば軸だけ外に排出されます。
深川ワイナリーには「参加・体験型ワイナリー」というコンセプトがあり、Facebookで醸造体験希望者を募集。最寄りの地域はもちろん、遠方から足を運ぶお客様も多いそう。
「これが大変なんだけど楽しいんですよー!」と話す上野さん。大人はもちろん、お子さんも楽しめるのではないでしょうか。
ワイン初心者が行く、東京ワイン醸造所の旅。いかがでしたでしょうか。
東京でワインを造っているだけでなく、地産地消に着目したり、日本の食卓に馴染みやすいに銘柄を提供するなど、それぞれに工夫と明確なコンセプトがあることがわかりました。
東京のワイナリーはまだまだ少なく、知名度も決して高いとは言えないでしょう。しかし、そこで働いている人達は「東京産のワインをもっと知って欲しい」という熱意を持って、日々ワイン造りに打ち込んでいます。もし、各ワイナリーの最寄り駅に行く機会があれば、あなたも「東京ならではの味」を楽しんでみてください!
【今回訪れたワイン醸造所】
・東京ワイナリー公式サイト
http://www.wine.tokyo.jp/
・清澄白河 フジマル醸造所公式サイト
http://www.papilles.net/winemaking/kiyosumishirakawa/index.html
・深川ワイナリー 公式サイト
http://www.fukagawine.tokyo/
著者・SPECIAL THANK
ポメラニアン高橋(ポメ橋)
ラーメンと牛丼ばかり食べてる洋犬ライター。オス/体高30センチ/体重80キロ。
最近Twitterはじめました→@pomehashi(ポメ橋)
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