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知って選べばもっと喜んでもらえる!牛肉の種類や部位ごとの違い、おすすめの食べ方
お中元やお歳暮などで、もらって嬉しいギフトの代表格と言えば「牛肉」。あの鮮やかな赤身、網目のように入った霜降り、そして美味しい牛肉を食べる瞬間の喜びとテンションの高さ。事前にしっかり吟味して美味しい牛肉を贈れば、相手にもかなり喜んでもらえるはずです。そこで今回は、これから牛肉のギフトを贈りたいという方のために、国産牛や和牛、そして部位ごとの違い、ブランド牛の種類、より一層美味しく味わえる食べ方などをまとめてご紹介していきます。
よく耳にする国産牛と和牛って、何がどう違う?
スーパーの牛肉売り場などでもよく目にするのが、「国産牛」や「和牛」の表示。なんとなく違うのだろうとは思いつつも、これらの具体的な違いの事をご存知ですか?「和牛」というのは日本在来種の「黒毛和種」や「褐色和種」、「日本短角種」、「無角和種」の4種類を指す言葉で、この4種類をかけ合わせた物が和牛と言われるのだそうです。また、「国産牛」というのは、一見すると日本でずっと飼育された牛だろうと思ってしまいますが、実は海外で育てられた牛であっても、日本での飼育期間が一番長ければ「国産牛」と表示することができるのだそうですよ。
牛肉の部位ごとの美味しさ、特徴の違いを知る
牛肉の部位というのはおよそ15種類に分けられると言われますが、ギフトとして贈る場合は、どんな部位のお肉が適しているのでしょうか?以下に部位ごとの美味しさの違い、特徴の違いをご紹介しておきたいと思います。
サーロイン
サーロインは牛の腰の上部のお肉で、柔らかく、上質なうまみが特徴となっています。一般的にはステーキにして味わうことが多いですが、ローストビーフなどでも美味しく頂けます。いわゆる高級牛肉と呼ばれるものなので、ギフトとしてもおすすめです。
ヒレ
ヒレはサーロインの内側にあるお肉で、1頭の牛からわずかしか取れないという貴重な部位です。脂肪分が少なくて肉質も柔らかく、こちらもステーキで味わうのがおすすめではあるものの、あまり焼き過ぎずに食べる方が旨みも引き立ってくると思います。グリル料理にも向いたお肉ですよ。
ミスジ
ミスジは前足の上、肩甲骨の下辺りのお肉で、こちらも1頭の牛から2kgほどしか取れないという貴重なお肉です。濃厚な味わいで赤身肉なのに霜降りも入っていて、食べた瞬間、舌の上でとろけていきます。少し奮発して、お世話になっている目上の方に贈るというのもおすすめだと思います。
ロース
ロースは背中の筋肉部分、そして肩ロースは肩から背中にかけての部分です。適度に霜降りが入っていて、柔らかな食感が特徴にもなっています。焼肉やすき焼きでもよく使用されているお肉で、しゃぶしゃぶにも適しています。記念日やお盆、お正月など、みんなで集まる時の手土産としても喜ばれるお肉です。
もも
ももは後ろ脚の付け根部分のお肉で、内側は内もも、外側は外ももと言います。内ももは脂肪が少なく、均一の塊なので、ローストビーフでもよく使用されています。その他にもお酒のおつまみとして食べても美味しいですし、好みに合わせた食べ方ができるお肉となっています。シチューやカレーの具材として加えても美味しく頂けますよ。
こちらも知っておいて損はなし!全国の主なブランド牛の特徴
また、牛肉には様々なブランドがあります。いわゆる「ブランド牛」というものです。全国的な知名度で言えば、「松坂牛」や「神戸牛」などが特に有名ですが、他にも美味しいブランド牛はたくさんあります。
口に入れた瞬間、とろけていく「神戸ビーフ」
一般的には神戸牛と呼ばれていますが、正しくは「神戸ビーフ(または神戸肉)」という言い方をします。近年は海外でも人気のブランド牛となっていますが、神戸牛は他のブランド牛よりも脂肪が溶ける沸点が低く、あっさりしていて胃もたれも少ないと言われます。食感、舌触りも良く、まさに高級牛肉の代名詞と言えると思います。
様々なブランド牛の素牛となっているのが「但馬牛」
兵庫県の但馬地域で飼育されている「但馬牛」は、様々なブランド牛の素牛となっている事でも知られています。こちらも最高級和牛の1つと言われ、サシがきめ細かく筋肉の中に入り、口の中で柔らかいお肉の旨みと脂がうまく溶け合っていきます。ちなみに但馬牛の中でも特に厳しい基準を満たした牛肉だけが、「神戸ビーフ」と名乗れるのだそうですよ。
今や日本のみならず、世界的にも有名になっている「松阪牛」
神戸牛などと並び、最も認知度が高い高級牛肉の1つが「松阪牛」です。松阪牛は三重県松阪市やその周辺で飼育された牛で、今では世界的にも有名なブランド牛になっています。肉質はとても柔らかく上質、脂肪にも甘みがあり、脂身の部分が好きな人であればサーロインステーキとして食べるのもおすすめかもしれません。
厳しい寒さの中で育ち、身が締まったブランド牛「米沢牛」
山形県米沢市周辺で飼育されている「米沢牛」は、厳しい寒さの中で育てられるため、身が締まっていて非常に美味しいとされています。柔らかくてとろけるような食感、そして軽く火を通す程度でも美味しく味わえてしまうため、しゃぶしゃぶや肉寿司のような形で食べるのもおすすめです。
関西では高級すき焼き肉としても有名。肉質がキメ細かい「近江牛」
「近江牛」は滋賀県の愛知川、日野川、野洲川周辺の環境で飼育されているブランド牛です。霜降りも多く、肉質がキメ細かく、口の中でとろけていく柔らかさ。基本的にはどんな食べ方でも美味しいですが、やはりすき焼きにして食べるのが、最も贅沢感があっておすすめかもしれません。
知っている人は知っている。美味しいブランド牛として浸透した「飛騨牛」
岐阜県の飛騨地方で飼育されているブランド牛が「飛騨牛」です。飛騨牛には3等級や5等級などの等級があり、5等級が最も高い品質となっています。鮮やかな色に加え、柔らかさと甘みもあり、霜降りの度合いが多めなのにしつこくないお肉でもあります。こちらも様々な食べ方で楽しめますが、ステーキやシチューの具材として加えても、味がグンとアップしますよ。
ギフトとしてブランド牛を贈るなら、予算感はどのくらいになる?
味も品質も確かと言われるブランド牛ですが、やはり美味しいだけあって、それなりの値段にはなってしまいます。予算感的には100gで1,000円~5,000円程度の幅になっていて、希少部位であればあるほど、値段も高くなっていく傾向です。ちなみに奮発してブランド牛のお肉を贈るなら、化粧箱や木箱に入っている商品、風呂敷包みになっている商品などもあるので、ぜひパッケージにもこだわってみると良いですよ。
よく耳にするA4、A5ランクなどの響き。あれって何なの?
最近、高級肉店などの広告を見ていると、A4、A5などの文字が目に入る事もあるかと思います。これは赤身の色や霜降りの入り具合などでランクが決まる「等級」と言われているもので、A5~C1までがあり、Aに近い数字であればあるほど、一般的には品質が高い牛肉と言われます。しかし、赤身のお肉が好きな人などは、必ずしもA5ランクの牛肉が最適とは限りません。贈る相手側の好みに合わせ、目安の1つとしてチェックすれば良いと思います。
イベントの景品としても喜ばれる牛肉
少し余談にはなりますが、美味しい牛肉はゴルフコンペの景品、結婚式関連のゲームの景品としても活用される事があります。もし皆さんも何かのイベントを企画する立場になった時は、牛肉を景品にすると喜ばれますよ。そして仮に牛肉を景品にする場合は、カタログギフトといった形で景品をプレゼントするのもおすすめです。
カタログギフトの形式なら、好みの牛肉や部位が自由に選べ、好きな時に受け取れます。また、カタログギフトを用意するのがちょっと面倒という場合は、お肉のギフト券という方法もおすすめです。こちらも比較的自由に選べ、使いこなす事ができるため、贈った相手に十分に喜んでもらえると思います。
牛肉をギフトとして贈る前に、自分自身で味を知っておく事も結構大切
近年はインターネット通販のショップを活用すれば、幅広い選択肢の中から、比較的リーズナブルに牛肉が選べるようになりました。でも、初めて購入する牛肉、セットなどであれば、気になってくるのが実際の商品の品質や見栄えといった点です。そんな時はまず、極力予算的に可能な範囲で、自分用にお取り寄せして味や品質を確かめてみるのが良いと思います。仮に贈り物と同じような高級牛肉は買えないとしても、切り落としなら購入のハードルも一段下がり、品質や味わいの確認にもつながると思います。
美味しく味わうなら焼き加減にもこだわりたい!「ステーキ」は焼き方が肝
最後に牛肉を美味しく味わうなら、ぜひ焼き加減や食べ方にもこだわってみて頂きたいという事でステーキの焼き方をご紹介。まず、食べる30分前くらいを目安に冷蔵庫から牛肉を取り出し、常温に戻しておきます。冬場の場合はもう少し長い時間でも大丈夫だと思いますし、冷凍している牛肉であれば、前日に冷蔵庫へと移し、ゆっくりと解凍させると良いでしょう。
そして焼く前にフライパンを熱しておき、塩やコショウも均一にかけておきます。それから熱したフライパンに牛脂を入れてお肉を焼いてきますが、好みに合わせて先にニンニクを炒めても美味しいですよ。牛肉を焼く時はまず、強火で30秒ほど焼きます。そしてレアとして味わうのであれば、その後1分ほど弱火で焼いてから裏返し、裏も同様の時間程度焼いていきます。また、ミディアムとして味わうのであれば、片面はレアと同程度、そして裏返した時に30秒ほど強火で焼き、その後は2分ほど弱火で焼きます。さらにウェルダンとして味わうのであれば、強火の後、プラス90秒ほど焼いていきます。それから裏返した後に30秒から1分ほど焼き、弱火でお肉が堅くなるまで焼きます。ちなみに焼き終わった時、アルミホイルにお肉を包んで3分ほど待てば、肉汁が肉の中に留まってさらに美味しいステーキになりますよ。
関西風、関東風で味わいが全く違うものになる「すき焼き」
冬の時期に食べたくなる鍋の王様と言えば「すき焼き」です。しかし、すき焼きには関西風、関東風などの味付けの違いがあります。主な違いは「割り下」を使用するかどうかという点ですが、関西風の場合は熱した鍋に牛脂を入れ、牛肉を焼いていきます。それから野菜などを加え、醤油や砂糖で味を調節していきます。一方の関東風は醤油、お酒、砂糖などを組み合わせて作ります。この割り下を鍋に入れ、お肉と野菜を加えていきます。関東風は焼くというより煮るというイメージが近いかもしれません。お肉は焼きすぎると固くなってしまうため、取り出すタイミングに注意してくださいね。
牛肉の解凍方法やタレにこだわると、さらに美味しくなる「焼肉」
一般的な家庭の場合、ホットプレートを利用して「焼肉」を食べる事が多いと思います。そんな時は事前にお肉を適切な状態に解凍しておく必要がありますが、解凍の仕方に少し気をつけておくと、焼肉も一層美味しくなります。例えば凍ったお肉を解凍する場合は、前日から冷蔵庫の中に移して解凍するか、密封したお肉を氷水の中に漬けて解凍します。また、タレに関しても、一般的な市販のものから専門店のものに変えるだけでも、全く違う美味しさを感じる事ができるようになります。
逆に牛肉を冷蔵、冷凍保存する際に気をつけたいポイントとは?
今度は逆に、牛肉を冷蔵、または冷凍保存する際に気をつけておきたいポイントについてです。冷蔵保存する場合は牛肉をラップでしっかりと包み、ジップロックのような密封できる袋に入れておけば、保存状態も良くなります。また、冷蔵状態の牛肉を冷凍保存したい時は、大きな塊のままでなく、小分けして保存しておくのがおすすめです。仮に塊のまま保存しておくと、食べる分のお肉を都度切り分ける事になり、段々と味や品質も落ちてしまいます。最初から小分けにして冷凍する方が、次に使う時も便利ですよ。
一言で牛肉と言っても、牛の種類や部位、ブランド、等級、おすすめの食べ方などは全く異なります。今からもう一段牛肉にこだわりを持てば、もっともっと美味しく楽しく、お肉が味わえるはずです。ギフトとして牛肉を贈ろうと思っている方も、ぜひ参考にしてみてくださいね。