最近では冷蔵だけでなく冷凍のおせちも通販で見かけるようになりました。冷凍の方が、保存期間が長そうですが味はどうなのでしょうか?また解凍方法は簡単なのでしょうか?冷蔵おせちと冷凍おせちの違いを紹介します。
目次
冷蔵おせち(生おせち)と冷凍おせちの違い
冷蔵おせちとは、作り立てをそのままの状態で冷蔵して届けてくれるもので、「生おせち」とも呼ばれています。一方、冷凍おせちとは、急速冷凍した状態で宅配されるもののことです。それぞれのメリット・デメリットを以下にまとめていますで、さっそく比較してみましょう。
冷蔵おせち | 冷凍おせち | |
---|---|---|
メリット | ・風味が高い ・届いてすぐに食べられる ・好きなように盛り付けたり、アレンジをしたりできる |
・長期保存が可能(1~2カ月) ・健康を意識した薄味おせちも多い ・添加物が少ない ・盛り付け済みだから手軽 |
デメリット | ・賞味期限が短い(長くて3~4日程度) ・保存性を高めるために濃い味付けになっているものもある ・真空パックの場合は自分で盛り付ける必要がある |
・解凍に時間がかかる ・食材によっては風味や食感が落ちることがある ・一度解凍したら再度保存はできない |
このようにそれぞれ一長一短あるため、目的やライフスタイルに合わせて選ぶようにしましょう。
冷蔵おせちが向いている人
以下のいずれかに当てはまる人は冷蔵おせちがおすすめです。
- ・料理の風味や味にこだわりたい
- ・もともと冷凍食品に抵抗がある
- ・具材を自分の好み通りに盛り付けたり、少し手を加えたりしたい
- ・おせち料理を食べる日が決まっている
- ・お正月期間に少しずつおせちを食べたい
冷蔵おせちの多くは、複数の真空パックに個包装されて届きます。そのため、盛り付けの手間はかかりますが、自分の好きなように具材を飾り、アレンジをすることもできます。
ただし、冷蔵おせちの賞味期限は長くて3~4日程度で、届くのは大晦日のケースがほとんどです。確実に受け取ることができ、短期間で食べきれることが条件となります。
冷凍おせちが向いている人
以下のいずれかに当てはまる人は冷凍おせちが向いています。
- ・手軽さを一番重視したい
- ・おせち料理を食べる日が決まっていない
- ・盛り付けが苦手、または盛り付ける時間がない
- ・時間に余裕を持っておせち料理を準備したい
冷凍おせちは、お重に綺麗に具材が陳列された状態で急速冷凍され、そのまま届きます。そのため、届いたら解凍するだけで良く、忙しい人にぴったりです。
賞味期限は1~2カ月と比較的長いため、前もって購入しておいて都合のよいときに解凍できるというメリットもあります。
近年では冷凍技術が大きく進歩したことにより、作り立てに近い状態を維持したまま提供できる冷凍おせちが増えています。冷蔵おせちよりも手軽に楽しめることもあって、今では冷凍おせちが主流となりつつあります。しかし、冷凍おせちは解凍方法を間違うと、味が落ちたり、ドリップが出て見栄えや食感が悪くなったりすることも考えらので、正しい解凍方法を知っておきましょう。
冷凍おせちの解凍方法
冷凍おせちをおいしく食べるためには、低温解凍がおすすめです。
低温解凍とは冷蔵庫で解凍する方法で、味や食感、風味を損いにくい方法として、推奨されています。なぜなら、冷蔵庫は常時一定の温度で保たれているため、温度の変化による具材の変質が起こりにくいからです。
低温解凍では、重箱を重ねたまま解凍する方法と一段ずつ分けて解凍する方法がありますが、おせち重の大きさや段数、入っている具材によって異なるため、必ずメーカーの指定方法に従ってください。また、解凍時間は24時間としているところが多いですが、こちらも種類によって違います。必ず指定時間を確認するようにしましょう。
解凍方法には、他に、室内にそのまま置いておく常温解凍という方法もあります。
ただし、室内は暖房や人の有無によって温度が変化するため、一定のペースで解凍することができず、ドリップや結露の原因となることがあります。また、指定時間を超えて置いておくと、時間が経つにつれて劣化してしまうため注意が必要です。
なお、早く解凍したいからと電子レンジを使うのはやめましょう。味や食感が落ちるのはもちろんのこと、せっかくの美しい見た目も悪くなってしまいます。
保存するうえで気を付けること
おせちの購入を考えているなら、保存方法についてもしっかり確認しておくことが大切です。まずは、添付されている説明書をしっかりと読んでその通りに保存しましょう。メーカーによって具材や調理方法がそれぞれ違うため、同じようなおせち料理であっても、保存方法や賞味期限が違うこともよくあります。
また、保存をするなら、いつから保存を始めたかをメモしておくきとよいです。おせちは一定期間以上放置すると劣化しやすくなるため、おいしく食べられるうちに食べきるようにしましょう。
冷凍おせちが向いている人
汁気のない具材ばかりであれば、お重に隙間なく具材が詰まった状態で密封し、ラップや保温材に包んでクール便で送ってください。もし、汁気のある具材が入っているのなら、それだけ密封できる別容器に移して、同じように梱包して送るようにしましょう。
おせち料理は鮮度が重要です。配送時には、必ずクール便を使い、相手が確実に受け取ることのできる時間帯を指定して送りましょう。
冷凍おせちの味は美味しい?
最近では冷凍技術が進歩したこともあり、作り立ての味をそのまま自宅で美味しく食べられるようになりました。そのため、一部の食品メーカーだけが取り扱っていた冷凍おせちは、今や有名ホテルや高級料亭も取り扱うようになり、年々味や盛り付けに趣向を凝らしたものも登場しています。
ご家族の好みに合わせて、いろいろな種類のおせちを選んでみてください。
さいごに
様々なバリエーションが増えている通販のおせちを買ってみたいと思いながらも、「実際の味はどうなのだろう」「簡単に解凍して美味しく食べられるの?」など、不安に思っていた方も多いでしょう。通販おせちと言っても安いものではないし、お正月というハレの日に食べる料理だからこそ、気になることも多いですよね。
しかし、通販おせちはとても美味しく、解凍・保存方法を間違わなければ心配ありません。注意すべきことを確認して、今年は通販おせちでプロの味を楽しんでみてはいかがでしょうか。