お中元贈ったことある?人気アンテナショップでお中元デビューをしよう!|ぐるすぐり
「大人」になったとはいえ、皆さんはこれまで誰かにお中元を贈ろう、日頃の感謝の気持ちを伝えよう、などと考えたことはありますか。とある調査では20代のお中元贈答率はなんと約15%、実に85%もの人たちがお中元を「贈らない」とのことです。
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誰かに「お中元」を渡したことはありますか?
こんにちは、ライターの長橋です。「ゆとり世代」と揶揄されていた我々の世代も、もう立派な大人。社会人経験も豊富な20代後半に差し掛かる年齢ですね。
「大人」になったとはいえ、皆さんはこれまで誰かにお中元を贈ろう、日頃の感謝の気持ちを伝えよう、などと考えたことはありますか。とある調査では20代のお中元贈答率はなんと約15%、実に85%もの人たちがお中元を「贈らない」とのことです。
本記事では、そんな「お中元素人」の方々に向け、実際にお中元とはどんなイベントなのか、どこで購入して、何を渡せば良いのかなどをご紹介していきます。
「お中元」って、いったい何?
そもそも、「お中元」とはどんなイベントなのでしょうか。
お中元とは、日頃お世話になっている方々に感謝の気持ちと、健康を願う気持ち表すために行われてきた、日本に古くから伝わる習わしのこと。
一年の折り返し地点である“夏”に行われる「お中元」は、年頭から中元(旧暦の7月15日)までの“半年間にお世話になった方“に贈ることが通例。ここには、「夏の暑さで体調を崩さないよう」という挨拶の意味合いもあるそうです。いわゆる「お中元シーズン」とされるのは、6月初旬からお盆までの約2ヶ月。関東なら7月初旬~7月15日までで、関西はお盆を8月に行うため、7月下旬~8月15日までに贈るのが一般的です。
「お中元」ってどこで買えば良いの? 値段はいくらくらい?
さて、ではお中元を実際に渡そうと思った場合、どこでどのようなものを購入したら良いのでしょうか。
幸い今は、インターネットで簡単に注文をすることができる時代。
「お中元」で検索をすれば、数多くの通販サイトが表示されます。
とはいえ、生まれて初めてのお中元、自分の足で探してみたくはないでしょうか。 この時期は百貨店やスーパーなど街中のショップで「お中元フェア」が開かれていますので、その文化に触れることは容易ですが、せっかくならば全国の名産品が集結している「アンテナショップ」を本記事ではオススメします。
お中元を渡したいターゲットに合わせアンテナショップに赴き、若者らしく“個性的なお中元”を探すのも“粋”なのではないのかと思うのです。
ということで今回は、「28歳の男性サラリーマンが初めてのお中元をアンテナショップに買いに行く」という設定のもと、3つのシチュエーションごとにアンテナショップへ実際に訪れ、各店舗オススメのお中元を3つずつ聞いてきました。
ちなみに一般的にお中元の相場は3,000円~5,000円くらい。
あまりに高額になると相手の負担になるので気を付けましょう。
お世話になっている憧れの「男性上司」に渡す場合
この半年間で一番お世話になった人といえば、やはり会社の上司。ミスをした時にはちゃんと叱ってくれ、仕事がうまくいった時には褒めてくれる、憧れの人です。
長橋「美味しいものが好きなあの人には、北海道が良いかもしれないな…」
海の幸、山の幸…美味しいものがあふれている北海道。ということで、アンテナショップにも北海道ならではの食べ物があるのでは? そんな理由で北海道のアンテナショップ「北海道どさんこプラザ」にやってきました。
JR有楽町駅の改札を出たすぐの場所にあるこちらのお店では、海産品、農畜産品、乳製品、酒類、民工芸品などの特産品を約800種類取り扱っています。北海道の牛乳を使ったソフトクリームを食べることもできますよ。
「上司に渡すお中元」選びに協力してくれたのは、副店長の高島さん。
副店長「プレゼントとして人気なのは、この2つですかね……。あともう1つは、レトルトカレーの詰め合わせなんていかがでしょうか」
高島さんが選んだ「上司に渡すお中元」は、写真左上から「王子サーモン フィヨルドサーモンスライス」、「ROYCE' 詰め合わせ コレクション『ブルー』」、「レトルトカレー詰め合わせ」。
副店長「ロイズ定番のピュアチョコレートから、チョコレートウエハースまで、個性豊かなチョコレート商品が揃い、10種類計78点をお楽しみいただけます。王子サーモンのサーモンスライスはノルウェー産の『フィヨルドサーモン』を北海道の広葉樹のチップで燻製したもの。食卓に提供しやすいので、喜んでいただけると思いますよ」
長橋「とても北海道らしいお中元ですね。気になったのですが、このカレーの詰め合わせは……」
副店長「北海道の人気のカレーショップの味を、ご家庭でお楽しみいただけるレトルトカレーです。ギフト用に詰め合わせてみてはいかがかなと思いまして。店内にさまざまな種類のレトルトカレーがございますので、気になるものをチョイスして選んでみてはいかがでしょう」
お話を聞いた上で、今回購入するお中元は「レトルトカレーの詰め合わせ」に決めました! カレーが好きな上司にはぴったりのお中元。自分で味を選ぶことができるのも魅力のひとつですね。
いつも仕事を手伝ってもらっている「後輩の女性」には沖縄の贈り物を
次にお中元を渡す相手は25歳の後輩女性。いつも仕事を手伝ってくれる頼りになる存在です。お世話になっている彼女にもお中元を渡そう!
長橋「明るい性格の後輩には沖縄が似合うかな~」
そんな理由で訪れたのは、沖縄県の物産を揃えたアンテナショップ、「銀座わしたショップ本店」。
有楽町駅から程近い場所にあるこのお店は、いつもたくさんのお客さんで賑わう大人気店です。
店名にある「わした」とは沖縄の方言で、「わたしたち」を意味するそう。
店内には沖縄に関する食料品はもちろん、書籍やCD、洋服など沖縄生まれのさまざま品物がずらり。イートインスペースもあり、沖縄そばやブルーシールアイスクリームなどを店内で食べることができます。
「若い女性が喜ぶお中元」のオススメを教えてくれたのは、副店長の渡嘉敷さん。沖縄県那覇市の出身だそう。
長橋「会社の後輩の女性に渡すとしたら、どんなお中元が良いですかね?」
副店長「そうですね…若い女性へのお中元であれば、この3つがオススメです!」
今回渡嘉敷さんが「後輩の女性に渡すお中元」としてチョイスしてくれたのは、写真左から「請福 梅酒」、「シークヮーサージャム」、「天然もずく」。
副店長「この梅酒は、泡盛仕込みの梅酒『請福 梅酒』です。東京では珍しいかもしれませんが、泡盛仕込みの梅酒は梅の美味しさを存分に引き出し、他の梅酒にはない旨みを感じることができるんです。ロックで、ソーダ割りで一味違う沖縄風梅酒を楽しめますよ」
長橋「確かに梅酒が好きな女性は多いですね。ボトルもとても可愛いです」
副店長「シークヮーサージャムは、その名の通り沖縄産のシークヮーサーを使用したジャムです。パンやヨーグルトなどにお使いいただけるほか、紅茶やお湯に溶かしてもお楽しみいただけますよ。もずくは、久米島産の天然もずくです。特色であるヌルヌル成分の『フコイダン』が、カラダにいいと最近注目を集めているので、女性への贈り物にぴったりかなと思いまして」
渡嘉敷さんのオススメの中から、後輩に贈るのは「シークヮーサージャム」に決めました。この商品は「わした」オリジナル商品なのだそう。かわいらしい瓶のデザインが後輩に似合いそうなのも選んだ理由の一つです。
ちゃんとお中元を贈って挨拶しよう!「彼女のお父さん」には新潟の贈り物を
最後にお中元を渡す相手は付き合っている彼女のお父さん。彼女とは付き合って2年。一度向こうの家族とは食事をしたけれど、それ以来会いに行く機会もなく・・・。彼女にいつもお世話になっているのだから、お中元を持ってご両親に挨拶に伺おう!
長橋「彼女のお父さん、お酒が好きだって言ってたな~。お酒といえば新潟かな!」
そんな理由で訪れたのは、表参道にある新潟県のアンテナショップ、「表参道・新潟館ネスパス」。
おしゃれな街表参道にあるこのお店には、若い人からお年寄りまでさまざまな年齢層のお客さんでいっぱいです。
名物の笹だんごに目が行きつつも、店長の横山さんに「彼女のお父さんに贈るお中元」を3つ選んでいただきました。彼女のお父さんはお酒が好き、ということなので3つすべてアルコール飲料でお願いしています。
長橋「できれば、ちょっと個性的で印象に残るお酒がいいなって思うんですが…」
店長「新潟県には日本酒はもちろん、ワインや米焼酎などさまざまなお酒があるんですよ。早速一緒に探してみましょう」
ショップの奥には新潟の日本酒として有名な銘柄「八海山」をはじめ、さまざまなお酒が並んでいます。お酒に詳しくない人でも大丈夫。一緒に食べるものや好みによって店員さんがオススメしてくれます。
今回横山店長が「彼女のお父さんに渡すお中元」としてチョイスしてくれたのは、写真左から「〆張鶴 純」、「岩の原ワイン・善(白/赤)」、「八海山ホワイトボトル 『雪室貯蔵三年 純米吟醸』。
店長「新潟を代表するお酒『〆張鶴(しめはりつる)』と『八海山(はっかいさん)』のなかでも、スッキリとした後味で飽きがこない二つの日本酒をオススメします。冷やしても、熱燗でもどちらも楽しめますよ」
長橋「あれ、真ん中のお酒は、日本酒ではないようですが……」
店長「そうなんです、実は新潟はワインも美味しいんです。どうしても日本酒の陰に隠れているのであまり知られていないんですけどね。この『善』は、新潟の風土で育まれた国産ぶどう100%使用し、酸味をしっかりと感じるスッキリとした味わいになっております」
横山店長のオススメの中から、彼女のお父さんに贈るのは「善(白/赤)」に決めました。誰しもが「新潟県といえば日本酒」というイメージを持つ中、あえてワインをプレゼントすれば「お、こいつなかなか面白い男だな」とお父さんに思ってもらえるんじゃないかと……。そんな理由で、今回はワインに決定。もちろん、新潟の日本酒もたいへん喜ばれると思いますよ。
まとめ
今回、「男性上司」「後輩の女性」「彼女のお父さん」の3人のお世話になった人にお中元を渡すため、各アンテナショップにご協力いただいたこの企画。いかがでしたか?
お中元を贈ること自体を考えたこともなかったという方も多いと思います。しかしながら、もらって不快になることなんて絶対になく、そこから新たな絆とコミュニケーションがさらに生まれるはず。言葉だけでなく、その人のことを想ったお中元を贈って、これからもより良い関係を築いてくださいね。
ちなみに、僕はフリーランスのライターのため、頼りになる上司もかわいい後輩もいません。というか……彼女のお父さんはおろか、彼女自体いません。まずはお中元を贈る人から作ろうと思います……。
▲ 架空の後輩へ贈るパイナップルを選んでいるようす
長橋諒 プロフィール
1989年生まれ、東京都昭島市出身。アパレル販売員を経て、Webライターの世界に。中島みゆきと中村一義が好き。
Twitter:@nagahashiryo