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連続起業家の家入一真さんに聞く!若者を育てる方法と、SNSを使ったさり気ない配慮

公開日時:2018/04/19 00:00  更新日時:2018/04/24 16:33

大川さんがフリー素材モデルの活動をはじめたのは、今から約6年前。そんな大川さんにはデビュー間もないころの下積み時代を支え、「この人がいなければ今の自分はいない!」と語る恩人がいるそうです。後半は大川さんがアシスタントを勤めた連続起業家の家入一真さんにご登場いただき、ぐるすぐりで注文したお取り寄せグルメをプレゼントしてお世話になったお礼を伝えました。

自称・日本一インターネットで顔写真が使われているフリー素材モデルこと、大川竜弥さん。現在はインターネットという枠を飛び越え、さまざまな媒体でフリー素材が使われるだけでなく、企業広告やテレビCMの出演など活躍の場を広げています。

大川さんがフリー素材モデルの活動をはじめたのは、今から約6年前。そんな大川さんにはデビュー間もないころの下積み時代を支え、「この人がいなければ今の自分はいない!」と語る恩人がいるそうです。後半は大川さんがアシスタントを勤めた連続起業家の家入一真さんにご登場いただき、ぐるすぐりで注文したお取り寄せグルメをプレゼントしてお世話になったお礼を伝えました。

お礼を伝える人
家入一真(いえいり・かずま)
プロフィール
1978年生まれ、福岡県出身。「ロリポップ」「minne」などを運営する株式会社paperboy&co.(現GMOペパボ)を福岡で創業、2008年にJASDAQ市場最年少で上場。退任後、クラウドファンディング「CAMPFIRE」を運営する株式会社CAMPFIREを創業、代表取締役社長に就任。他にも「BASE」「PAY.JP」を運営するBASE株式会社の共同創業取締役、エンジェル投資家として60社を超えるスタートアップへの投資・支援、現代の駆け込み寺シェアハウス「リバ邸」の全国展開なども。インターネットが趣味であり居場所で、Twitterのフォロワーは18万人を超える。

アシスタントに応募したものの、家入さんのことはよく知らなかった

――大川さんはなぜ家入さんのアシスタントをやろうと思ったのでしょうか? 昔から家入さんのファンだったとか?

大川竜弥(以下、大川):家入さんのアシスタントをやろうと思った理由は、特にないんですよね。なんとなく、おもしろそうだなと思ったからです。そもそも、家入さんのことはよく知りませんでした。

――アシスタントになろうと思ったのに、よく知らなかった……?

大川:もちろん、全く知らないというわけではありませんよ。“レンタルサーバーのロリポップを作った人”くらいの認識でした。家入さんのアシスタントになったのは、2012年の4月。今から6年前で、フリー素材モデルをはじめた直後です。家入さんがSNSに「アシスタントを募集します」と投稿して、おもしろそうだから応募したんですけど、2ヶ月後、忘れたころに家入さんから「今日会いませんか?」と連絡がきて。それで六本木のカフェでお会いして、その場でアシスタントになることが決まりました。

家入一真(以下、家入):懐かしいね。

大川:今考えると、家入さんのことをよく知らなかったからこそ、アシスタントに選んでもらえたのかもしれません。ファンがアシスタントに向いているとは限らないので。

家入:そのとき大川くんからプロレスラーのザ・グレート・サスケさんの付き人時代の話を聞いて、おもしろい、この人がいいなと思ったんだよね。

大川:その日はカフェで話をした後、近くのバーに連れて行ってもらったんです。たしか、家入さんの知り合いがサービスをリリースしたお祝いかなにかで、たくさん人がいました。家入さんは途中で帰ったんですけど、家入さんの知り合いが「これから家ちゃんのアシスタントやるんでしょ? もう一軒行こうよ!」ってガールズバーに誘ってくれたんですよ。

家入:うわ、その話初耳だ!

大川:当時僕はろくに仕事をしていなくて、全然お金がなかったんです。でも、ガールズバーで1万8千円を払わされて……。

家入:誘った人ケチだな。そこは払ってあげてよ(笑)

▲ビールを抱え笑顔の家入さん

――アシスタント時代、思い出に残っていることはなんですか?

大川:あのころは、毎日昼からビールを飲んでいました。それが一番の思い出ですね。

家入:たしかに。午後から打ち合わせを入れて、落ち着いたら2人でビールを飲んで。

大川:1日3、4時間しか働いていませんでした。14時以降に打ち合わせを数件入れて、18時には終わり。

家入:それは働いていると言えないよね。

大川:でも、楽しい時間でしたよ。今回は家入さんにぐるすぐりのお取り寄せグルメをプレゼントして思い出話をする企画なんですけど、また2人でビールが飲みたいなと思って『笹塚ビール』のグラスのセットを選びました。

家入:いやぁ、嬉しいな。

大川くんを見て「この人、感情がないのかな?」と思った

――アシスタントの業務はどのようなことをやっていたんですか?

大川:メインはスケジュールの調整と打ち合わせの同席です。僕が家入さんの連絡窓口になって、打ち合わせやイベントの日程を調整していました。

家入:僕がよく遅刻をしていたから、大川くんには迷惑かけたよね。

大川:いえいえ、大変だと思ったことは一度もありません。僕はネット歴が浅くて、本格的にネットを使いはじめたのは家入さんのアシスタントになる半年前くらい。僕の世代だと学生時代からネットにふれていて、テキストサイトを見ていた人が多いと思うんですけど、当時の僕はSNSのアカウントを作ったばかりで、本当になにも知りませんでした。でも、家入さんの近くにいることでネットの最前線を見せていただいて……。そしたらアシスタントになった1ヶ月後、いきなり家入さんが炎上したんですよ。

家入:『studygift』だ! あれは大変だった。

大川:2週間くらいstudygiftに関する記事がはてなブックマークのホットエントリに入って、繰り返し批判的な記事が上がっていましたね。

家入:そうそう、ヤフーニュースのトップにも載ったしね。

大川:炎上するとこういうことが起きるんだと、勉強になりました。

※studygiftは、学費に困っている国内の学生を助けるクラウドファンディング。リリース直後に目標金額を達成したものの、問題が発覚し炎上した。

▲「どうぞどうぞ」とビールを注ぐ家入さん

家入:その後が顔面広告だっけ?

大川:はい、studygiftの1ヶ月後にリリースしました。

家入:顔面広告は特に取り柄がない人でも、顔面という誰でも持っている空きスペースを広告枠として売ることで生活ができるんじゃないかと思って作ったの。大川くん以外にも声をかけたけど、誰もやりたがらなかったんだよね。

大川:そうだったんですね。

家入:大川くんだけ、唯一物怖じしなかった。「この人、感情がないのかな……」と思ったけど。だって、普通に考えたら顔に広告を貼って生活するっておかしいでしょ(笑)

▲顔面広告のイメージ画像。1日1万円で広告枠を売り、購入した企業のロゴを顔に貼って生活していた

大川:すでにフリー素材モデルとして活動していましたし、ネットで顔出しをすることに抵抗はありませんでした。それに、人からどう見られるか興味がないんです。

家入:それは大川くんを見て、今でも思うよ。何事にも執着がないよね。全部どうでもいい感じ。

大川:顔面広告は3ヶ月限定でやって、80日弱埋まったんです。「顔面広告のころから見てます!」と言っていただけることもありますし、いい経験になりました。

家入:顔に広告を貼って歩くことに抵抗がないって、すごいよなぁ。

大川:恥ずかしくないというか、恥ずかしいと思う気持ちが理解できないですね。

大川さんが家入さんから学んだ“一声かける配慮”

――当時大川さん以外にも家入さんの周りには若い方がいらっしゃったと思いますが、家入さんの教育のルールみたいなものってあるんですか?

家入:教育……。若い人を育てているつもりはないけどね。

大川:でも、色んな人がいましたよね。たくさん若い人がきて、残る人もいれば去る人もいて。

家入:僕がだらしないから、大体の人は周りからいなくなるんだよ。若い人が集まっても、9割は去っていく。1割が残ってくれた人で、それが大川くんやBASEっていう誰でも無料でネットショップが作れるサービスを立ち上げた鶴岡裕太くん。他にも残ってくれた子たちとは今でも付き合いがあるけど、教育ルールと呼べるほど立派なものはないかも。

大川:でも、去っていくのは中途半端な人でしたよ。やりたいことがわからないし、そもそもやる気がない人。

家入:そうだね。僕に会えばなんとかなると思って会いに来てくれるんだけど、面倒見がいいわけじゃないし、僕に会ったぐらいで人生が変わるわけでもないから。

大川:でも、家入さんの近くにいて勉強になったことがあって。9割が去っていったといっても、当時家入さんの周りには20歳前後の若者が何人もいたんです。みんな若いし常に不安だから、精神的に参ってしまう子もいる。家入さんはその子たちのツイッターやフェイスブックを見て、落ち込んでいる子がいると「最近元気ないみたいだけど大丈夫?」って個別に連絡するんです。同じ会社で働いているならまだしも、頻繁に会うわけでもないのにSNSを見て一声かけるって、なかなかできない配慮だなと。

家入:SNSを見ればなんとなくわかるんだよね。あの子元気ないなって。

大川:そこは参考にしています。僕は同じフリー素材サイトのモデルで、SNSの発言を見て落ち込んでいる人がいたら、一声かけるようにしていますね。

やりたいことがないという強み

――お話を聞いていると素敵な師弟関係だと思うのですが、大川さんが家入さんのアシスタントを辞めたきっかけは?

大川:家入さんに「辞めます」って言った記憶はないんですよね。

家入:そうそう。後任のアシスタントが決まっていたし、徐々に一緒にいる時間が減っていった感じかな。

大川:でも、きっかけはありますよ。2人でタクシーに乗っていたときに、家入さんから「大川くんにやりたいことがあるなら出資するよ」って言われたんです。僕は起業に全く興味がないし、そのことは家入さんも知っているはずなのに、遠回しに「先のことを考えたら?」と勧めてきた。そろそろ1人で頑張らなきゃいけないなと思って、それから一緒にいる時間が減りましたね。

家入:あとは、少しずつアシスタントから対等な立場で仕事をすることが増えたんだよね。大川くんが司会で僕がゲストでイベントをやったり、2人で同じイベントにゲストで呼ばれたり。そういう機会が少しずつ増えていったの。それが僕は嬉しかったし、アシスタントをやってもらった期間は2年ぐらいだけど、出会ったころはまさか同じ壇上で喋るようになるとは思わないからね。

大川:本当、いい修行期間でした。

――最後に、家入さんから今の大川さんにアドバイスはありますか?

家入:大川くんが出会ったころから一貫しているのは、やりたいことがないこと。やりたいことがないって否定的に見られることもあるかもしれないけど、僕はある意味、強みだと思う。今後もその姿勢を貫いてほしいな。

大川:たしかに、ずっとやりたいことがないって言っていますね。フリー素材モデルはやりたいことじゃなくて、死ぬまで続けたいことなんです。だから、やりたいこととはちょっと違う。

家入:みんな夢があったり、希望を持って生きてたりするじゃないですか。でも、大川くんは夢も希望も持っていない。目の前の仕事を淡々とやって、目の前の人のためになにができるかを考えて行動しているんですよね。それが大川くんの美学なんですよ。だからこのままでいいと思います。

大川:もしアドバイスをされたらどうしようと思いました。家入さんは恩人ですけど、僕は人のアドバイスを絶対に聞かないので。

家入:大川くんはそういう性格なの。言うだけムダなんだよ(笑)

受けた恩を下の世代に伝えれば恩は広がっていく

街でばったり会うことはあっても、面と向かってゆっくり話すのは久しぶりだという大川さんと家入さん。大川さんに聞いたところ、2人でビールを飲むのはアシスタント時代以来だったとか。

取材中、印象的だった出来事は「いつかは家入さんに恩返しをしたい」という大川さんに、家入さんが「僕への恩返しはいいから、僕から受けた恩を下の世代に伝えてほしい」とおっしゃっていたこと。家入さん曰く、「恩返しは一対一だけど、受けた恩を下の世代に伝えれば恩は広がっていく」そうです。

中川淳一郎さんと家入一真さん、2人に共通しているのは恩人に恩を返すだけでなく、受けた恩を下の世代に伝えるという考え方。
大川さんも今回の企画を通じて、自分が受けた恩を下の世代へバトンタッチする方法を模索していきたいとのことでした。

(ライター/大川竜弥 カメラ・編集/高山諒+ヒャクマンボルト)