スペシャルセレクション
その道で右に出るものはいない。ひとつのジャンルを突き詰めた目利きのおすすめをご紹介。
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目利き紹介
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缶詰博士
黒川勇人
- 【目利きプロフィール】
昭和41年福島県生まれ。缶詰界の第一人者として日本はもちろん、世界50カ国の缶詰もリサーチ。 缶詰の魅力とともに、それにまつわる文化や経済、人間模様も発信している。著書は、「缶詰博士が選ぶ「レジェンド缶詰」究極の逸品36。」、「日本全国「ローカル缶詰」驚きの逸品36」(どちらも講談社+α文庫)など多数。
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カンタブリア産 最高級アンチョビ『アンコマール』
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缶詰博士
黒川勇人 -
★ そのままバゲットにOnで生のままいただけます。未開封でも要冷蔵。
アンチョビは、主にカタクチイワシからつくられます。世界の海域で獲れるメジャーな魚ですが、スペインのカンタブリア海で、とくに春に獲れるカタクチイワシがアンチョビ原料の最高峰と言われています。その身を丁寧にさばき、細かな骨まで取り除いてから、スペイン・カスカンテ産のオリーブオイルと、同じくトレビエハ産の塩を使って漬け込み。6カ月間の熟成期間を経たその身は色合いが美しく、まるで新鮮なイワシをさばいたばかりのよう。他製品に見られる黒ずみがまったくないのです。
簡単にはちぎれないほど身が締まっていて、噛めばムチッとした食感。塩味も程よく1尾をぺろりと食べられます。著名なシェフ達から「海の生ハム」と称されています。RAMIREZ ポルトのツナ缶
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缶詰博士
黒川勇人 -
★ たっぷりの野菜&ゆで卵と合わせてニース風サラダにすると美味。
ポルトガルの第二の都市・ポルトにある「ラミレス社」は、現存する缶詰メーカーの中で世界最古を誇ります。
培った伝統と最新技術が造り出す缶詰は多種多彩で、中でもポルト沖で獲れたカツオを使ったツナ缶はプロユースの逸品。カツオには微妙な酸味や渋みが含まれており、それがマグロとは違った素朴ながら奥深い味を生み出します。
その風味を最大限に活かすため、使うのは大豆油と食塩だけ。大豆油は、もちろん非遺伝子組み換え大豆から作られています。その味は自然そのもので、化学的な味が一切しません。うま味調味料を加えたツナ缶に違和感があった人には、ぜひ味わっていただきたいです。フレークではない、大きなかたまり肉も魅力です。"THE SOUP” ごく旨地鶏の満ちてくスープ
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缶詰博士
黒川勇人 -
★ 温めてそのままいただくか、リゾットやパスタの出汁に使っても絶佳。
高知県安芸市の山奥に、携帯の電波も届かない「畑山」という地域があります。
そこに住んでいる小松夫婦が育てているのが、ブランド地鶏「土佐ジロー」です。月に1000羽と生産量が少ないため“幻の地鶏”と呼ばれていますが、圧倒的な美味しさからメディアでたびたび紹介されてきました。
その肉とガラをじっくり煮てうま味を引き出し、タマネギと高知県産天日塩だけで味付けしたスープを詰めたのがこの缶詰。驚くべきは0.4%という塩分の少なさで、最初は物足りなさを感じますが、それでも口に運ぶたびに地鶏本来のうま味が味蕾を目覚めさせてくれます。
心と体を一度リセットしてくれるような素晴らしいスープです。
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