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ビアスタイルがポイント!ビアジャーナリスト宮原佐研子が教えるクラフトビールのおいしい選び方  Vol.3 シュバルツ・ポーター・ハイアルコールビール編

ワインは、赤、白、ロゼやブドウ品種で選ぶように、ビールもビアスタイルで選ぶ時代になりました。でも、世界には100種類以上のビアスタイルがあって、迷ってしまうことがあるのも事実。ちょっとした知識さえあれば、今日のあなたの気分や大切なあの人にぴったりのビールを選ぶことができます。ビールのことならおまかせあれ!のビアジャーナリスト・宮原佐研子が、選び方のポイントを楽しく、美味しく教えます。

「ビールの色は、黄金以外なら何がある?」
そんな質問に即座に思い浮かべるのが “黒ビール” ではないでしょうか。
では、黒ビールには大きくわけて2種類あるのをご存知ですか。それって “真っ黒” と “ちょっと濃い茶色”? いえいえ、そうではありません。

次に「ワインとビール、どちらがアルコール度数が高い?」
こちらの質問には、大半の方がワインと思ったはず。しかし、そうとも言い切れません。

世界に100種類以上のスタイルがあるビールは、たくさんの魅力であふれています。
今回は、シュバルツ・ポーターとハイアルコールビールについてお教えします。

黒ビールはなぜ黒い?色に隠れた秘密とは

黒ビールはなぜ黒いのでしょうか?その答えは、麦芽にあります。ビールの主な原料は、大麦、ホップ、水ですが、大麦は麦芽になることでビール造りの重要な役割を果たします。麦芽とは、麦粒が発芽した状態のこと。麦粒には、たんぱく質とデンプンがたっぷり含まれています。そのままでは、ただ含まれているだけなのですが、麦粒が発芽した途端に酵素が生まれ、酵素が活躍し栄養パワーとなり、麦はぐんぐん育っていきます。

ビール醸造では、その成長パワーを言わば横取りして、ビールを醸造するための酵母が発酵し、おいしいビールに仕上がります。
そのためには、麦粒が芽を出したところで乾燥させ、それ以上成長しないようにパワーを閉じ込めておく必要があり、その状態を“麦芽”と呼びます。その乾燥方法は、コーヒー豆に浅煎りから深煎りまでがあるように、麦芽も火加減によって、麦の色がほとんど変わらないものからチョコレートのように濃茶になるものまであり、その色がのちのビールの色になります。つまり、深くローストした麦芽によって黒ビールが出来あがるのです。

また、見た目は同じ黒ビールでも大きくわけると2種類あります。ドイツ生まれのビアスタイル「シュバルツ」に代表される下面発酵のラガータイプ、そしてイギリス周辺で生まれた「ポーター」や「スタウト」に代表される上面発酵のエールタイプで、ラガータイプはすっきりと、エールタイプは香り豊かな甘さに仕上がります。

▲ 焙燥度合いで様々な色に仕上がった麦芽。この色が、ビールの色の元になります。黒ビールは、100%濃色の麦芽を使うのではなく、大半の淡色麦芽に一部加えるだけで美しい黒ビールに仕上がります

それでは、ポーターとスタウトの違いは何なのでしょうか?
それは生まれた国と原料の違いです。18世紀初頭、ロンドンの港にあるビアパブが、熟成した褐色のエールビールと新鮮なエールビールをブレンドし提供したところ大人気に。あまりの人気に販売が追いつかなくなり、最初からブレンドしたエンタイアというビールを売り出したところ、港で力仕事を担う荷受人(ポーター)たちの間で特に人気を博し、いつしかこのビールは「ポーター」と呼ばれるようになりました。

その人気は、隣国のアイルランドまで広がり「同じビールを造ろう」ということになるのですが、麦芽に高い税金が課せられていたアイルランドではどうしても割高になるため、知恵を絞り、麦芽は少量にしてその代わりに大麦をそのまま焙煎して原料に加えることで「スタウト(=強い)・ポーター」という名前で売り出しました。するとこちらも大人気!これが、アイルランドで生まれた「ギネス・スタウト」です。

ちなみに私が一番感動した黒ビールは、ロンドンへの一人旅で到着するなり空港のバーで飲んだ「ギネス・スタウト」です。
もちろんサイズはパイントで!UKパイントは568ml 、USパイントは473ml。アメリカンサイズよりたっぷりです。グラスの縁ギリギリまでに注がれた「ギネス・スタウト」は、きめ細やかな泡が生クリームのようで、そこに口をつけると泡をかき分けローストの深く香ばしいビールが喉の奥へと広がります。そのマリアージュが絶妙で、あっという間に飲み干しました。
後で聞いたのですが、その昔、イギリスではパイントで飲むのが男の特権、女性はハーフで頼むのが常識だったそう。あぁ〜、現代でよかった!

▲ 日本でも「ギネスビール」をおいしく飲むための注ぎ方が周知され、専用の泡を立てるマシンなどが充実しています。ベストなコンディションで飲めるお店が多いのも嬉しいですね

【シュバルツ・ポーター紹介 1 】夕張石炭ビール(北海道札幌市・日本)

北海道の夕張といえば“メロン”を思い浮かべますが、炭鉱で栄えた街としても有名で、最盛期の1960年代には函館の“100万ドルの夜景”にも負けない、“100万トンの夜景”が美しく輝いていたそうです。
ラベルには、夕張炭鉱の竪抗ケージという抗道に入抗するときに使用するエレベーターが描かれています。ビールをグラスに注ぐとほんのり赤みがかった濃茶の色合いと、柔らかい甘さが鼻をくすぐります。
口に含むとローストモルトのほろ苦さが広がり、ホップの程よい苦味で後味はすっきり。何杯でも飲みたくなるビールです。

【シュバルツ・ポーター紹介 2 】反射炉ビヤ 頼朝(静岡県伊豆の国市・日本)

伊豆の国市にある、韮崎反射炉のお膝元でビールの醸造をしている反射炉ビヤ。
韮崎反射炉は、1853年の黒船来航により江戸幕府が鉄砲の鋳造のために築造されたという歴史的な建造物として、2015年7月に世界遺産に認定されました。このブルワリーでは、定番ビールに地元にちなむ歴史的な人物の名を採用していて、ポーターには平清盛との戦いで敗れ1160年に韮崎・蛭ヶ小島に流刑となった源頼朝の名がつけられています。
ラベルには、反射炉をバックに静かにグラスを傾ける頼朝のイラストが。透き通る赤銅色のブラウンポーターのビールは、カカオの香りとチェリーのような甘い香り、そして程よい酸味が印象的。料理と合わせたくなるビールです。

従来とは一線を画すハイアルコールビールの魅力

最近は、発泡酒ジャンルでハイアルコールなタイプが次々とリリースされています。
6%で飲み応えがあるな、と思っていたら7%、さらに8%、そしてとうとう9%の発泡酒まで登場しています。それに対して、一般的に飲まれているビールのアルコール度数は、5〜5.5%が主流です。
しかし、ビールにもハイアルコールなビアスタイルが昔から多数あり、ヨーロッパを中心に歴史的に造られてきました。

例えば、ベルギーならベルジャン・ストロングエールやデュペル、トリペル、イギリスならスコッチエールやバーレーワイン、ドイツでは「力強い雄ヤギ」を意味するボック、そして近年ではアメリカ生まれのIPA(インディアペールエール)のハイアルコール版ダブルIPAなども登場。
それらは、およそ6.5%〜12%のアルコール度数のビールになります。

▲ ハイアルコールのビールを楽しむなら、ワイングラスのような形状のグラスで飲むことをおすすめします。複雑なアロマと織りなす味わいをゆっくりと楽しんでください


ちなみに、世界で一番アルコール度数が高いビールはスコットランドで造られている「スネークヴェノム」です(2018年9月現在)。
そのアルコール度数は、なんと67.5%!アイスボックというビアスタイルで、ボックビールを凍らせて造ります。ビールなどのアルコール類は、凍らせると水分のみが凍り、アルコール分は凍らないため、凍らせて水分を取り除くことを繰り返すと濃縮されてアルコール度数が非常に高く仕上がります。

アルコール度数が高いビールは、長期熟成も可能です。ワインのようにビールを瓶内熟成させ、そのコンディションの変化を楽しんだり、ワインやウイスキーで使用していた木樽でビールを長期熟成させると木樽に染み込んでいる風味がビールに移り「これがビール?」と思わず声が出てしまうような味わいに仕上がりになります。

また、栃木県の那須高原ビールでは、なんと賞味期限が25年という長期熟成ビール「ナインテイルドフォックス」を1998年から毎年リリース。
2016年には、アメリカで2年に一度開催されるビールの国際コンペティション「ワールドビアカップ」で見事金賞に輝いています。
現在、那須高原ビールでは世界初の100年モノとなり得る長期熟成ビール醸造に挑戦中で、ビールの世界は無限に広がっています。

ただ気をつけたいのは、このタイプのビールにハマると冷蔵庫にビールが収まりきらなくなってしまうこと。
我が家は今年、ワインセラーを買い足しました。知り合いのビールマニアは、なんと家のひと部屋をビール蔵として一年中エアコンをつけてビールを貯蔵しているそうです。こうなるとビール愛の当面の敵は、異常な猛暑かもしれません。

▲「ナインテイルドフォックス」に表示されている賞味期限。年を重ねるごとにまろやかに変化していきます

【ハイアルコール紹介 1 】アルハンブラ・レセルバ1925(グラナダ・スペイン)

スペインというとすぐにイメージするのは、シェリーやワイン、サングリアなど、ワインがベースとなったお酒。
でも実はビールの生産量が多く、2017年実績で世界第11位、ヨーロッパの中では4位に位置しています(※)。

その国で生まれた「アルハンブラ・レセルバ1925」は、通常であればボトルにラベルを貼るところ、緑のボトルにレリーフで銘柄や商品スペックを表示。
その揺らめくような美しさは、官能的ですらあります。ややアンバーなゴールドのビールは、蜂蜜のようなふわりとした香りと軽やかなモルトの風味。そして、ホップの苦味が6.4%というややハイアルコールなビールをキリリと引き締めます。
魚介の旨味をたっぷりと吸い込んだパエリアと合わせたいビールです。
※ キリンビール大学統計より

【ハイアルコール紹介 2 】ドウシャス・デ・ブルゴーニュ(西フランデレン州・ベルギー)

目を引くのは、ラベルに描かれた美しい女性の肖像画。
彼女は、ベルギーのフランダースをハプスブルグ家の領地に組み入れて悲運の最期を遂げたブルゴーニュ公国公女マリーで、ビールの名前にもなっています。
ベルギーの西フランダース地方の古くから伝わるレッドビールの製法で造られたこのビールは、オーク樽で8ヶ月と18か月の熟成させたビールをブレンド。グラスに注ぐとルビーのようにビールが輝き、きめ細やかな泡をたたえます。プラムのようなフルーティーな甘さと酸味のバランスが絶妙で、レッドビールの傑作として世界中で長く愛されています。
飲み頃は、8〜12℃。ワインのようにゆっくりと楽しんでほしいビールです。

瓶ビールと缶ビールはどちらがおいしい?

一部では、「缶ビールより瓶ビールのほうが絶対おいしい」と力説する人もいます。
しかし、同じ銘柄のビールなら中身は一緒なので、どちらがおいしいということはありません。でもなんとなく、瓶のほうが高級で缶のほうが安物のようなイメージもありますよね。

ビールの弱点は、光や温度変化です。光をなるべく通さないように、ビール瓶は茶色が主流ですが、それでも直射日光に当たるとあっという間に日光臭というオフフレーバーがつく場合があります。その点、缶は全く光を通さないため、実はビールの品質管理にぴったり。

缶のプルトップを開けて直接飲むのは手軽ですが、ビールの香りが缶の蓋で遮られて鼻へ伝わりづらく、また充填されたそのままをダイレクトに飲むので炭酸もきつめに感じます。それは、瓶の場合も同様なので、一部グラスに注いだものと、缶や瓶から直接飲むのと比べてみてください。びっくりするほど味の感じ方が違うことに気づくはずです。

おすすめは、缶ビールも瓶ビールもグラスに注いで飲むこと。
そのひと手間で、味だけでなく色や香り、泡のまろやかさも楽しめて、ビールのおいしさが倍増すること間違いなしです。


【ライタープロフィール】
ビアジャーナリスト 宮原佐研子

日本ビアジャーナリスト協会所属ビアジャーナリスト、日本パンコーディネーター協会認定パンコーディネーターとして、雑誌『ビール王国』(ワイン王国別冊)、食のキュレーションサイト『ippin』、webマガジン『ビール女子』他で執筆中。日本パンコーディネーター協会主催世田谷パン大学でパンとビールのペアリング体験講座も開催。

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