【敬老の日にプレゼントを贈ろう】これまでの人生で貰って、一番嬉しかったものは? ご年配の方々に聞いてみた
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【敬老の日にプレゼントを贈ろう】これまでの人生で貰って、一番嬉しかったものは? ご年配の方々に聞いてみた
9月の第三月曜日は「敬老の日」。
国民の祝日のひとつであるこの日は、「多年にわたり社会に尽くしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う日」とされています。(今年は9月18日)
そんな「敬老の日」ですが、どういったものをプレゼントすれば、ご年配の方は喜んでくれるのでしょうか?
世代が離れているから何を選べばいいか難しかったり、普段会わないから好みがわからなかったり。おじいちゃんおばあちゃんにプレゼントをあげたいと思っても、何を選んだら良いのかわからなくなることも多いのではないでしょうか。
ということで今回は、「敬老の日」に限らず、今までの人生で人からもらって一番嬉しかったものを、おじいちゃんおばあちゃん5人の方に聞きました。
これを読んでぜひ、敬老の日のプレゼントの参考にしてみてください!
訪れたのは、新宿にある「うたごえ喫茶 ともしび」。
ここは戦後から1960年代に大ブームになった「歌う喫茶店」で、ひとつの歌をみんなで歌って楽しむことができます。
伴奏はなんと生演奏! 司会の方がお客様からもらったリクエストをもとに、歌う曲を選択。気持ちいい生演奏にのってみんなで歌うので、カラオケが苦手という方も安心して楽しめます!
若い方には馴染みの薄い場所かもしれませんが、毎日たくさんのご年配の方が集まっているそう。(若者も結構来るのだそうです!)
お一人目 でこさん
最初にお話を伺ったのは、60代のでこさん。
結婚したときから、毎年誕生日には旦那さんから「宝石」をもらっていると言います。
「旦那からもらったプレゼントはもちろん嬉しいんだけど、小学2年生になる孫からもらった『折り紙と手紙のセット』が一番印象に残っているんですよね」
でこさんは、自身のために「プレゼントをあげようと思ってくれたことだけ」でも感動するんだとか。 自分の祖父祖母はすでに他界してしまったのですが、このお話を聞いて、「ああ、もっと何かしてあげればよかったなあ」と改めて思い起こされました。
お二人目 けいこさん
「私も、孫からもらった手作りのおまもりが今までで一番嬉しかったですね」とお話しするのは、70代のけいこさん。お孫さんは、手芸が好きな女の子だそう。
「あとは娘が、ツアーじゃない海外旅行に連れてってくれるんです。こういうのは一人では叶わないことなので、孫からのプレゼントとはまた違って嬉しいの」とも。
「あとは娘が、ツアーじゃない娘さんは旅行の他にも、毎年「母の日」に家族写真とともに手紙をくれるそうで、けいこさんはそのセットを毎年分保管しているのだそうです。
これは筆者の想像ですが、けいこさんの娘さんは「一緒に過ごす時間」をプレゼントしているのではないでしょうか? 娘さんはたまたま海外旅行を贈りましたが、その他にも映画や水族館など、「一緒に過ごす時間」となるプレゼントはたくさんあるはず。ご年配の方だからといって躊躇するのではなく、「あそこ行ってみようよ」と提案してみても良いかもしれないですね。
三人目 ようじさん
今年74歳になるようじさんは、即答で「子ども」と答えてくれました。
「皇居の周りを散歩しているときに、嫁さんから聞いたんだよ。『子どもが出来たって』。それが今までの人生で一番のプレゼントかな。帰りにプリンスホテルにお寿司を食べに行って、でも持ち合わせがその時なくって。巻物だけ食べて帰ったのが心残り。だけど良い思い出かな……(笑)」
今はお孫さんが生まれ、忙しい時にはお世話を頼まれることもあるけど、それはそれで楽しいと、ようじさんは語ります。
筆者はまだ独身なので、子供はいないですが、こういった「家族からのハッピーなニュース」が人生最大の贈り物って言えるのは、とても幸せなことなんだと思います。早く結婚したいなあ……。
4人目 かずこさん
赤ワインが好きなかずこさん。「海外にいる姪っ子がね、毎年赤ワインを送ってきてくれるの」と嬉しそうにお話ししてくれます。
「ワインも好きだけれど、牛肉も元気が出るわね~」。
かずこさんは、83歳とは思えないほど透き通るような歌声で、「初恋(詩・石川啄木)」を歌っており、肉を食べれば元気になるという噂は本当だったのかと信じてしまいました。
かずこさんはワインやお肉といった自分の好きなものをもらうのが嬉しいと言っていました。たしかに自分の好きなものを覚えていてくれているって、嬉しいですよね。
どうしても好きなものがわからなければ、単刀直入に好物を聞いてみても良いかもしれませんね。そこには意外な発見があるかもしれませんよ。
5人目 大野さん
最後にお話を伺ったのは、ここ「うたごえ喫茶 ともしび」の社長である大野さん。
68歳になる大野さんのもらって嬉しかったもの。パッと思いつくのは娘さんからのメールだと言います。
「『お父さん長生きしてね』って、誕生日にメールが来てね。もうそんな歳になったのかっていう切なさもあったけど、嬉しかったな……(笑)」と笑顔で答えてくれました。
「たとえば『シャツ』とか、そういう『物のプレゼント』も貰うんだけど、やっぱり『気持ち』がこちらに伝わると一番嬉しいかな」
数年前に体調を崩した大野さん。メールには、娘さんからの心配も込められていたのかもしれませんね。
「奥さんからのプレゼントは?」との質問には、「まあ、嫁にきてくれただけでよかったかな。それもプレゼントだね」と、恥ずかしそうにお話ししてくれました。
これまでの4名の方々とは少し違い、大野さんは「言葉」や「存在」が嬉しかったプレゼントだと言います。これは、あの、ちょっとかっこよすぎるんじゃないですかね。いつか言ってみたい……。
「心のこもったプレゼント」なら、なんでも嬉しいのです。
今回は5名の方にお話しを聞きましたが、いかがでしたでしょうか。みなさんの意見を並べてみると……
・孫からのプレゼントは問答無用で嬉しい。贈ろうと思ってくれただけで嬉しい。
・「一緒に過ごす時間」というプレゼントもアリ。
・家族のハッピーなニュースはやっぱり嬉しい。
・好きなものを、覚えていてくれることが嬉しい。
・気持ちを贈ってもらうと嬉しい。
このような「今までもらって嬉しかったプレゼント」を聞くことができました。
また、インタビューをしていた際、お話ししてくれた全員が嬉しそうにしていたのが、とても印象的でした。
「おじいちゃん・おばあちゃんはもう高齢なんだから、もしかしたらプレゼントとか貰っても嬉しくないのかも?」なんて自分の中で思い込み、結局プレゼントを渡せなかった……。なんて、もったいないですよね。(実際、筆者はひしひしと感じています)
今年は、身近なおじいちゃんおばあちゃんに、何か贈り物をしてみてはいかがでしょうか?
たとえ高価なものでなくても、心のこもったプレゼントならなんだって嬉しい。だれも言葉には出さずとも、答えが見つかった気がします。皆さんも参考にしてみてくださいね。
「うたごえ喫茶 ともしび」に置いてある歌集。若者でもうたえる曲がいっぱいありますよ。(訪れた時はTHE BLUE HEARTSの「青空」をみんなで歌いました。楽しかった!)
取材協力
- うたごえ喫茶 ともしび
- 住所:東京都新宿区 新宿3丁目20-6 FSビル6階
電話番号:03-3341-0915
営業時間:月・火曜日 PM5:00~10:30
水・木・金・土曜日 PM4:00~10:30
日曜日・祝日 PM4:00~9:30
お昼のうたごえ 水・木・金・土曜日 PM1:30~3:50
(ライター/長橋諒 撮影/高山諒 編集/ヒャクマンボルト)
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